8月11日
文字数 790文字
……、だからさ。
「野々花、髪切った~!! めんこーい、ショートカット似合うよね!!」
あかりんが私の髪型を絶賛してくれた。
昨日学校の帰りにそのまんま美容室に行って、ユカユカの髪型を指定してカットしてもらった、とか恥ずかしい。
タスクはどう思うだろ?
チラッと見たら目が合って何かガッカリしてるような、……あれ?
変だった?!
「マジックと消しゴム貰ってくっから」
そう言ってあかりんと勇気くんが職員室に行ってしまうと、タスクと二人きりになっちゃって。
さっきから何も言わないタスクにどうしていいかわからず、私も黙々と新聞にイラストの下書きを入れていた。
視線を感じて手を止めてタスクを見たら。
やっぱり私をじっと見ていて、それから突然。
怒ったようにボソリと。
「なして髪切ったのよ」
「暑かったから!!」
もし聞かれたらそう答えるつもりでいたので食い気味に即答した。
「翼、ポニーテールが好きって言ってたのに、もったいねえ」
え? 翼?!
ああ、そうだ、そうだった。
私は翼が好きな体 だった。
まだタスクがそれを覚えていたことにガッカリする。
「後もうちょっとだったんでねえの? ポニーテールできる長さ、残念」
はああ、と呆 れたようなタスクのため息を聞いて私は益々悲しくなって俯いていると。
「でもいいんでね? 涼しそうだし。野々にはこっちの方が似合ってる……とオレは思うけど」
私が落ち込んでいると思ったのか、短くなった髪の毛をワシャワシャと撫でてくれた。
優しい顔で、タスクの大きな手で。
「あ、そっか、タスクはユカユカ好きだからショートカット好きだもんね」
照れ隠しで揶揄 う私に。
「悪いかよ」
首まで赤くなったタスクが私から目を反らして、一生懸命消しゴムをかけてるから。
私も何となく赤くなってまたイラストを描き出した。
私じゃなくてショートカットが好きだってことだけなのに。
「野々花、髪切った~!! めんこーい、ショートカット似合うよね!!」
あかりんが私の髪型を絶賛してくれた。
昨日学校の帰りにそのまんま美容室に行って、ユカユカの髪型を指定してカットしてもらった、とか恥ずかしい。
タスクはどう思うだろ?
チラッと見たら目が合って何かガッカリしてるような、……あれ?
変だった?!
「マジックと消しゴム貰ってくっから」
そう言ってあかりんと勇気くんが職員室に行ってしまうと、タスクと二人きりになっちゃって。
さっきから何も言わないタスクにどうしていいかわからず、私も黙々と新聞にイラストの下書きを入れていた。
視線を感じて手を止めてタスクを見たら。
やっぱり私をじっと見ていて、それから突然。
怒ったようにボソリと。
「なして髪切ったのよ」
「暑かったから!!」
もし聞かれたらそう答えるつもりでいたので食い気味に即答した。
「翼、ポニーテールが好きって言ってたのに、もったいねえ」
え? 翼?!
ああ、そうだ、そうだった。
私は翼が好きな
まだタスクがそれを覚えていたことにガッカリする。
「後もうちょっとだったんでねえの? ポニーテールできる長さ、残念」
はああ、と
「でもいいんでね? 涼しそうだし。野々にはこっちの方が似合ってる……とオレは思うけど」
私が落ち込んでいると思ったのか、短くなった髪の毛をワシャワシャと撫でてくれた。
優しい顔で、タスクの大きな手で。
「あ、そっか、タスクはユカユカ好きだからショートカット好きだもんね」
照れ隠しで
「悪いかよ」
首まで赤くなったタスクが私から目を反らして、一生懸命消しゴムをかけてるから。
私も何となく赤くなってまたイラストを描き出した。
私じゃなくてショートカットが好きだってことだけなのに。