第1話 微妙なバランス・小国羊連邦の苦難
文字数 494文字
その日、羊連邦は記念すべき時を迎えた。
太陽系の外に進出したのだ。
天使の御告げに従った羊人達はこれから偉大な文明を築くと意気込んでいた。研究チームを大量に造り、各星系に派遣した。
すると奇妙なことが判った。どうやら大昔に自分達より高度な文明が存在して何らかの理由で滅んでしまったこと。
羊人達は不安に思ったが、それでも探求を続けた。いつの日か、自分達の仲間に逢えることを信じて。研究が順調に進み、調査が終わると次の星へと。遺産を解析し、自分達の文明に取り込む。連邦は順調に発展していった。
しかし、ある時羊人達に衝撃が走る。新しい文明の発見だったのだが、どうも敵対的な種族であると判ったのだ。しかも向こうの方が強大な軍事力を保有している。
この勢力はビラン合衆国と呼ばれるものだった。
幸いだったのは同時期に平和的で高度な技術を保有した同盟国を発見したことである。彼らの技術力を背景に辛うじてビラン合衆国が警戒し、侵攻してこないのは幸いだった。
この同盟がヘッサンドン同盟と呼ばれていることを知った羊連邦は早急に不可侵条約を結んだ。
銀河の東の小国である羊連邦の物語はここから始まる。
太陽系の外に進出したのだ。
天使の御告げに従った羊人達はこれから偉大な文明を築くと意気込んでいた。研究チームを大量に造り、各星系に派遣した。
すると奇妙なことが判った。どうやら大昔に自分達より高度な文明が存在して何らかの理由で滅んでしまったこと。
羊人達は不安に思ったが、それでも探求を続けた。いつの日か、自分達の仲間に逢えることを信じて。研究が順調に進み、調査が終わると次の星へと。遺産を解析し、自分達の文明に取り込む。連邦は順調に発展していった。
しかし、ある時羊人達に衝撃が走る。新しい文明の発見だったのだが、どうも敵対的な種族であると判ったのだ。しかも向こうの方が強大な軍事力を保有している。
この勢力はビラン合衆国と呼ばれるものだった。
幸いだったのは同時期に平和的で高度な技術を保有した同盟国を発見したことである。彼らの技術力を背景に辛うじてビラン合衆国が警戒し、侵攻してこないのは幸いだった。
この同盟がヘッサンドン同盟と呼ばれていることを知った羊連邦は早急に不可侵条約を結んだ。
銀河の東の小国である羊連邦の物語はここから始まる。