第2話

文字数 328文字

B4サイズにどんだけ詰め込むのかしら。ワインの説明、こんな小さい字で載せても、誰も読まないって。
画面が小さいから顔をぐっと画面に寄せる。おかげで老眼が進んでしまった。

そう、ストレスで頭が炭水化物を猛烈な勢いで消費しているのだわ。
だから、いくら食べても追いつかないのよ。

典子はオフィス勤務の時、昼食を食べない変わり者と言われていた。
お昼は、ブルボンのバームロール3個。自分の席で、ペットボトルコーヒーと一緒に食べる。
色々試した結果、「3個」が典子の腹具合にちょうどいいのだった。

「大宮さん、お昼、食べないの? お腹空かないの?」
「たまには外に食べに行かない?」
「うん、いいの。ありがとう」
「だからそんなにスリムなのねえ。羨ましいわ」
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み