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文字数 462文字

「ふざけやがって、このアマッ‼」
「待って、ちゃんと、王様達も助けるつもりだったのよッ‼」
 会話しながら、魔法の矢が飛び交う。
 拳で語るならぬ、攻撃魔法で語る、女の子っぽい、微笑ましい姉妹弟子同士の関係。
「どうせ、助けるって言っても……酒のついでだろうがっ‼」
「えっと……それは……否定しないけど……そんなに、うるさく言う事ないじゃない」
「だぁ〜まぁ〜れぇ〜ッ‼」
 魔法の矢の流れ弾を食らいながら、奴隷人間と化した衛兵達は……粛々と私の命令に従っている。
 約半数は、仲間の頭が魔法の矢で貫かれても、全く動じず、荷馬車の用意。
 残りの約半数は……ゾロゾロと私の後とついて回っている。
「があああ……ッ‼」
「うがあああ……ッ‼」
「あ……」
「そんな……」
 市街地から……魔物の大群。
 どうやら……王宮の結界が崩れたせいで……魔物たちが、まだ生きた人間が、この町に居る事を察知したらしい。
「いい? 時間が無い。2手に分かれよう。私は酒を確保する。あなたは王族を助けて」
「言いたい事は……山程有りますけど……時間が無いのは確かですね……」
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