第3話

文字数 358文字

読んでる君も、他の読者も気付いてると思う。
僕は、愛と云う名のもと、君の寿命を縮めたがってる。
ひとりで死ねよ。
彼女がかわいい。
彼女は僕みたいな気違いじゃ、ないんだ。
何をあげよう?
なんもねーんだ。
虫良すぎても、迷惑でも。
何回拍動したら死ぬのか調べてさ。
今の科学ならわかるよ。
で、子どもたち、みんなに言うんだ。
宣言するんだ。
僕ら、わたしたちは、いついつ同時に死にます。
あと、よろしくね。
それが、あの忌々しく稚拙な「死合わせ」のメインテーマだった。
ああ、コンテスト向けの最後の作品に、何書いてんだ。
そんで、君にもなに言ってんだ。
君はリアリストなぶんロマンチシストだから、きっと半分真に受けて、僕をもっと好きになっちゃう。
嘘、うそ、ウソ。
全部嘘だよ。
賞金欲しさ故にそれを遠ざける。
よくあるタイプの嘘なんだ。
君にだけ、言ってる。
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