今日、何にしよう？

　毎日、３食。日本人であれば、大体、普通、一般的に３回食事をする。人によっては２回の人も、１回の人のいるかもしれない。あるいは、4回とか5回もあるかもしれない。でも、大抵の場合は、朝、昼、晩の三回。
　考えてもみてほしい。毎日、3回だよ！　3回！　1週間、21回！　ひと月で、80回以上！　それだけ、主婦は食事を作るのだ。
　お昼は社食があったりするから、サラリーマンだったら1日2回の家庭もあるかもしれないけど、お弁当とか考えてくると、やっぱり、80回ぐらい。
　ほんと、大変なんだよ。作るのもそうだけど、メニューを考えるのが！
　同じメニューが続くとそこはかとなく罪悪感。でも、そんなに手の込んだメニューばっかり作ってられないし、かといって、手抜き過ぎるとそれもまた罪悪感に苛まれる。栄養バランスとか考えたりしてると、面倒くさいなぁってなる。
　だから、時短料理とかが持てはやされるわけなんだが。

　ひと月80回の食事のメニューって、考えつく人がすごいんだよ。
　だから、生計を一緒にしている人に、一緒に考えてもらいたいんだよ。だって、同じものを食べるわけだからね。
　駄菓子菓子。懐かしいな。この誤変換。
　何を勘違いしたのか、
「今日、何食べたい？」あるいは、「今日、何しようかな」
　っていう問いかけに対して、「なんでもいいよ」。
　
　家事は奥さんがやるのが当たり前と思って、マウントとってくる……言い換えれば、偉そうに踏ん反りかえって奥さんを顎で使ってる、つまりは、亭主関白気取ってるバカ殿……、いや、モラハラ男、略してモラ男は、想像力が欠落し過ぎてると思う。

　何でもいいのはわかってんだよ！　下手なもの作ると、お前が文句言うだろ。昨日食った、だの、手抜きだの、あっさりしてるな、だのってさぁ!!
　何でもいい、簡単でいい、適当でいい、あるものでいい。そう言ったが最後、それについての感想は肯定一択だよ。
　気遣って、そのセリフは、悪手ですよ。世の旦那様方。
　何でもいいって言ったから、お好み焼きを作ったら、これは昼飯だって言われてみな。軽く殺意を覚えるよ。
　だったら、いっそのこと、「今日、外食する？」って聞いてもらった方が、いい。

　そもそもさ、あるものでしかできないわけよ。さあ、ご飯作ろうかなって、思い立って、面倒だな、作るのもだし、考えるのも。っていう前段階があっての、「何しよう？」あるいは、「何食べたい？」なわけであって、そこから、じゃあ、買い物行こうって気には、絶対ならない。
　例えば、材料もないのに、「おでん」とか言われたら、瞬間湯沸かし器が沸騰するわけです。そんな材料、あるわけねーだろ。あるいはそんな時間ねーだろ。今から買い物行ってたら、何時に飯が食えるんだ!?　あぁ？　ってなる。
　なら、外食はどうなんだってなるけど、それは別。だって、自分が作るわけじゃないもの。外出してご飯食べて帰ってくるのと、今から作って食事終わり、片づけまでする時間を考えたら、然して変わりはない。

　と、パート先輩、且、人生の先輩が息巻いていました。
　うん。なるほどね。人生、寄り添いが、大事だよね。という教訓を得ました。
　ありがたや（合掌）。

　　　　　　　　　　　　　　　　　(了)