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文字数 724文字

 郊外の、大規模スーパーマーケットにやって来た。
 よし!ここなら何でも揃う。家族でよく来たものだ。軽食ブースで、試食をしないようにしないとな。腹一杯になってしまう。
何となく子供に戻った気分だった。
俺は可能な限り家族の事を忘れるようにした。
そうしないと、泣きそうだったからだ。

 店の中に入った。カートに買い物籠を2つ入れた。一体一人で食べるのに、何人前を買うつもりだ。いや、このまま一人暮らしが続けば、毎日料理をしなければ成らないかも知れない。
兎に角、日用品も買おう。トイレットペーパーもティッシュも無くなってきた筈だ。
私は完全に一人暮らしモードに突入していた。

 ええい、考えるな!感じろ!
はリーさんの名言だ!先ずは肉だ!
牛肉だ当然だ!誕生日なのだから。
お袋の鉄板焼も牛肉だった。
 結構高いな、安いのはなんだか不味そうだ。
唯、焼いて味噌ダレにつけるだけだからな。
 味噌ごまダレ・・・。しまったぁー!
味噌ダレを作らなければならない!
 既製品に美味いものもあるが、折角ならお袋の味を再現したい!ちくしょう。

 下手な心配は、かけまいとお袋や親父の実家には、電話をしていない。困ったな。
思い出せ、思い出せ!俺。
私は牛肉を、しこたま買うと。
(一体何人分だ!だから男の買い物は、良くないのだ!)
野菜コーナーに行った。

 野菜は玉ねぎ、実はおまり好きではない。
人参、あまり好きではない。
酒飲みになって、野菜は何でも食べられるが。
実は好き嫌いと言うか、料理の仕方によっては、嫌いなものも存在する。
そこは大人、子供の手前、何でも口に入れて。
美味しいと言うが。
 今日は俺の誕生日なんだ!
と好きなキャベツともヤシを買った。
椎茸も買うか。あんまり要らんな、1パック籠に入れた。
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