(ざっくりぶっつけ草稿!)⇒(投稿用!)
文字数 5,670文字
【 起 】
あたしの名前は伊香舌 甲斐子(いかした・かいこ)。
今をトキメク?…ってほどでもないけど、まぁちょっとした有名人だ。
頭脳明晰、眉目秀麗、超・健康美!にして、爆裂的めりはりを誇るナイスボディー。
まぁそういう外見的な特長以上に、『ヤリ女』『イカ射し』『タコあし配線!』などなどの、
数々の嫉視と羨望がらみの綽名や二ツ名のほうが、知名度は高いのかもしれない。
職業は、この若さ?にして! 大学教授。
専門は、『生殖行為と性愛行動における脳機能の興奮状態とその変遷』などなど。
一応『大脳生理学』なる脳機能医学の分野に入る。
もちろん学位とか博士論文とかは、ガッチガチの基礎研究と実測数値で固めて?
お堅い先輩指導教授連の追及を、顔色なからしむるまでに論駁いたしましたけど?
まぁそれ以上に。
専門分野をひろく一般に!
『わかりやすく!』絵図つきで『解説』する書籍のレーベルで…
『SEXにおけるオンナの気持ち良さとは何か?』
って書いた本が…
老若男女、(特にもちろん、ティーンエイジャーに…)
爆発的に読まれて。
現在、テレビにラジオに新聞に週刊誌に、ブログに写真集に動画に…?
なんだかんだで…
超!『顔の売れてる』タレント教授。
…という、立ち位置。なんである…。
忙しいのよ♪
♡
「… おッ待たせ! …しましたァ~… ♡ ♡ 」
待ち合わせ相手の初対面の男性を一目見た途端、あたしの声は思わず(期待のあまりに!)
裏返ってしまった。
「…あぁッ! 初めましてカイコさんッ!」
向こうも私の姿を認めるなり、全面的に嬉ッしそう~!に、破顔一笑してくれた。
(あら~ 笑顔も素敵~♪♪)
否応もなく期待はもりあがり。
下半身は濡れ濡れに漏れて滴りまくる。
「…あの… あの… 今日は、わたくしの【 研究活動 】に、ご協力いただき…」
あんまり貪欲な『メス狼』っぷりを全開にすると、男性は逆にドン引く。
…ということは、若い頃のハンティングのさんざんな失敗の数々で…
学習しているので。
恥じらいというか、ハニカミというか…
もじもじと赤面するフリ。
…などを装いつつ…
「こちらこそ! こんな僕にお声をかけていただきまして!」
…ハキハキした物言いも、良いじゃないの~♪ 好いじゃないの~♪♪
♡
「…あッ …う、ぅふぅん… ♡♡」
もちろん、初対面の。
本日の【研究活動の協力者】(脳波等情報サンプル採取の対象者)である、彼とは。
ネットで公募している【性愛行動における脳機能の興奮状態とその変遷】研究への。
種々の参加条件を快諾してくれる人、
…という幾つかの条件を綺麗にクリアした、数多くの応募者リストの中から。
テキトーに見つけた。
たぶん世間的に言うと『顔はイマイチ』と、評価される人かと… 思う。
(でも、笑った顔と… 歯並びが、魅力的♪)
メールで予約して待ち合わせて。
出会って挨拶して…
徒歩3分?弱で、彼の部屋へもつれこみ。
(必死で掃除しました!…って痕跡が… 笑えて好感度だわ~…♪♪)
…とか思いっきり、私情をはさんで萌え燃えに…
悶えつつ。
そこはクールに…(だって、あくまでも『研究活動の一環』…なので!)
脳波等イロイロ収集用の、ヘッドセットと、ブレスレットと、アンクレットと…
股間には、(もちろんきちんと、勃起させてあげた…うえで ♡)
避妊用スキンを装った極薄の、電磁情報解析用を兼ねた遺伝子保存装置も、
取り付けてあげて…
…そこまでして。
向こうがさすがに、まだ、もじもじしているので…
もう、待ちきれずに。
こちらから、積極的に…
唇を、合わせる…
(………あッ☆)
もう一瞬で。
強く、強く、抱きしめられて…
吸われて、噛まれて。
押し倒されて…
脱がされて。
揉まれて。
嘗められて…!!!!
「…カイコさん! …カイコさんッ!
…お会いしたかった…!!!!」
(…そうなの…。アナタも… アタシの、
…『ファンの人』。
なのねぇ…☆☆…★)
☆
快楽に。
おぼれて。
叫んで。
深く。
突かれて。
突きこまれて。
揉みこみ、煉りこまれて…
波に…
もてあそばれ、
ながら…
アタシ、は…
どこか、クールに…
クールに…
☆
予定より大幅に…(ほぼほぼ自動的に)一方的に『延長』された…
数時間後。
へろへろになった彼と、ふわふわになったアタシは…
玄関口で。
最期の…
濃厚な…
キスを交わして…
別れた。
「…あのッ! あのッ! カイコさんッ! またぜひお会いしたいです…
また是非!」
「…そうね。また…いつか。…いずれ… ぜひ。」
「ぜひッ!」
興奮した赤い涙目で。
追いすがろうとする、半裸のままの彼を…
部屋に、押し戻して。
あいまいに… 微笑んで。
アタシは、その部屋『も』、
クールに。
あとにした…
【 承 】
「…あ~…★ 今日も、なんだか、ダメ。だったのよ~………」
愚痴る。
こんな時、ほぼ同業の… 重なる脳機能分野の研究者である、
稀少な同窓生の女トモダチは…
最高の存在だ。
「…なんでかねぇ~? 顔と性格は好みで~ …その他の条件も、ほぼ完ぺきで~??」
「セックスも… 美味かったわ。…じゃなくて… 上手だったわ! …よ☆」
なんだか露骨な言い方をしてしまって…
赤面して、言いなおす。
同好の友は強い酒のグラスを揺らしながら、にやにやしている。
「なんで恋愛に… ならないのかね…?」
「なんでかなぁ~ しょせん『研究対象』って、思っちゃうからかしら~…??」
☆
アタシの名前は、いかした・かいこ。
今をときめく、セックス(女)ハンターで…
唯一最大の悩みは…
たった一人の『 永遠の恋人 』が…
いまだに、見つからないこと。
だ…
☆
「…やっぱりね! オトコの価値!… っていうのはね!」
「はいはい」
「イケメンでも、イクメンでもないのよっ」
「…出ました…★」
「…『イカめん』か、どうかが…! 最大の問題なのよッ」
「あんたちょっと飲み過ぎ。」
いつの間にか飲み会のメンツは古馴染みの女友達が複数に増えている。
「…このアタシを『イカして』くれるかどうか…ッ!
自分だけ、夢中になって、勝手に!
自分だけ、気持ち良くなっちゃうんじゃんくて…ッ!
アタシ…を! 気持ち良くさせてくれるかどうか!
…が、大問題! …なのよ~ッ!!!」(絶叫あんど涙目★)
「…ソレ、ようするに、相手が下手。なんじゃ…??」
「いや、技術的には? 巧い。…らしいよ…??」
「セックスって、…テク? …の問題…?」
「初恋の相手しか知らない人妻は黙ってなw」
そんな、いつもの混ぜっかえしを片耳にしながら。
…アタシは。
…酒と悔し涙?に溺れて。
寝落ちした…
【 転 】
ある午後。
あたしの教授室の、(すぐにヤレるだけの広さとクッション性の良さを誇る)
接客セットの正面には…
アタシ程度どころじゃない。
超!有名人の美形男性たちが…
並んで、座っていた。
「…あぁッ♡ ニョゼ師匠サマ~♡♡ お会いしたかったです~♡♡」
思わず声が蛍光桃色に裏返って、両手を握り締めて、踊るようなポーズになってしまうのは。
座っているうちの一人が、あたしの初恋で、初体験の相手。…だからだ。
「おひさしぶりでございますねぇ、伊香舌教授。」
「いやんっ あの夜のようにカイコって呼んで下さい~っ!!♡」
「そうですね。そのせつは大変素晴らしい夜でございましたね…」
『如是 我聞』(ニョゼ・ガモン)師と、みずから名乗る彼は。
世間的には怪しい新興宗教?とも思われている、思想実践研究集団『愛と性技の伝道団』の、
初代…まぁ、いわゆる、教祖サマ、だ…?
よくよく見るとそんなにイケメンというわけでもないのだが。
笑顔が魅力的で。
笑ったときの歯並びが、…素敵で。
「どうせ誰かと、いつか初体験をするなら!」と…
積極的な少女たちが、『初回の手ほどき』を。
『お願い』しに殺到する…
そんな、磁力とカリスマの、持ち主だ…
(もちろんアタシも最初期の『性徒』のひとりで!
それが今の研究課題に… 繋がっている、わけなのだけど…!)
「今日は立派なオトナの性指導者になられたアナタに、折り入ってお願いがありまして…」
「えぇッ? なんでしょう? 先生のおっしゃることなら何でも!」
「…こちらのかたを、ご紹介、いたしたくて、同席させていただきました…」
☆
ニョゼ師が『伴って』来られたほうはといえば、これまた有名人だ。
美少年? かどうかは、年齢と外見的に、ビミョウな異論も出るところだけど。
『天才!』起業家… にして発明家。という意味では、押しも押されもしない。
ありとあらゆるメディアに連日連夜のごとく姿を現している、超・有名人だ。
「…えぇと… あのですねぇ…!」
そんな彼が。
らしくもなく。真っ赤になって…
「…セクハラ! …だと、思わないで頂きたいんですが…ッ!!!」
☆
話を聞くと、こういうことだった。
『発明家』にして『開発技術者』であるところの彼は。
最近、『寝落ち椅子』なる新?商品を発売して…
大ヒット、空前絶後の、売り上げを…
叩き出している。
この宇宙空間の移住コロニーの。
狭い?とも言われる『ピープルズ・パワー・ポート』(PPP)の…
個室の限られた空間を最大に活用する…
『座ったままで、全自動生活!』が、売りの…
特殊な… 箱形の… 椅子。
に。
『全自動・性的衝動処理機能』(男性向け限定)というオプションを、売り出したところ…
やはりものすごい売り上げ額で。
その、一方で。
いわゆる『女性の権利擁護団体』から…
ものすごい、突き上げを、喰らっている、そうだ…
「なぜ、男性向け、のみなのですか?
…女性には、性的衝動が… 無い、とでも…??」
…と。
不名誉にも『性差別者』扱い。
で、糾弾されている… という、話。
(そう言えば、その記事、読んだことあるわ~…☆)
ってことで、万障繰り上げて『女性向け・性的衝動!処理機能』を。
至急、喫緊に、開発。
…しなくては…!
という話に、なったのだが。
開発陣の中心は、不幸にして、オトコばかり。だった…
ので。
とりあえず、社内の女性に。
メールで一斉アンケートを。
と、試みた。
『あなたにとって、性的衝動の最適な、処理方法は…?』
………
「… セクハラ! … です~ッ!!!!」
憤激して抗議のあまり、即・退社!
…という女性研究者が複数、…出た。
今、社内の残りの重役たちは、平謝りで。
退職希望の(優秀きわまりない、貴重な)
女性社員たちの慰撫に。奔走している。
しかし。
「…純粋に… 開発業務のために必要な…
知識と技術を求めた。だけのことだったんですが…」
…確かに、考えが足りなかった… と。
変なところで『理工系の研究ばか』っぷりを露呈した…
有名人にして美?少年…風、青年起業家のトキ・マサト氏は。
平謝りの態で…
反省している。
「そこで…」
「…大ベストセラー、『SEXにおけるオンナの気持ち良さとは何か?』…の著者である、ワタクシに… 白羽の矢が立ったと?」
「えぇ。そうなんでございますよ。」
「…情報提供と… 可能であれば、ですね…」
試作機の実験台にも、なってくれ。と…
涙目で赤面している美?少年。…と。
初恋の、初体験にして、初絶頂!…の、
夢を、魅せてくれた…
ニョゼ様の、ために…♡
もちろん、あたしは、その場で快諾。
したのだった…。
♡
具体的には。
まぁ。
形状とか、大きさ… とか?
速さとか。
グラインド。…率?
とか、とか…??
お仲間の『男性ハンター』な、メス狼たちに声をかけまくり。
ごくごく、即物的…
ではあるが。
『女性の膣内過剰分泌液による精神的惑乱状態の迅速解消処理』機能…
わりと、短時日のうちに…
試作機は、組みあがった…
(開発研究陣に言わせると、
『要するに、男性向け製品のデータの凹凸を裏返したら良かった!』
らしい…)
☆
あたしは、通った。
研究・開発室に…
… 密室?
… とは、いえ…
複数の、研究者(一応、かなり気を使って?
女性のみ。が厳選されてた。…けどw)
…に。
各種(快楽脳波とか、絶叫の声量とか、喘ぎ声の回数とか、肺活量? とか…?)
数値を、モニタリング。されながら…
椅子の上に、にょきッと!
生えた、…、器具を。
みずから。座って。
足を開いて…
自分に。挿し込んで…
…快楽を、
追求する……………
(………あ♡ あぁんッ…!)
…不備も不満も、あったら即!『ダメ!』を出せて…!
…相手も、女だから、遠慮なんか、何もなくて…!!!!
…快楽!
…快適!
…快感…ッ!!!!!!!!!!
絶頂! イキまくり~…♪♪ (当社比)♡
…の、
『試作限定販売機・壱号』が、…出来上がった…
【 落 】
オプションで。(これは男性サイドからは全く要望が無かったそうだ…)
『てのひら愛撫器』(同・足にも!)
『背中なであげ装置』(同・腹部・両腕・脚…専用追加アタッチメント)
『口腔濃厚愛玩機能』
『だきしめ機能』
『髪なで機能』…なんてのも。
結局、アンケートに参加してきた『一般女性』の皆さんから、出て…
あたしは、当分の間、…
快楽に、翻弄♡
されまくった…♪♪
そして。
♡
「ねぇ~? トキ君~??♡」
「なんですかカイコ先生?」
「あたしたち… 付き合っちゃわな~い…??」
(だって… こんなにアタシをイカしてくれた男性…
ニョゼ先生、以来よ~…???)
うっとりと告白というか…
すぐ耳元で。
呟いた、あたしに…
◆
「…えッ? ご存じなかったですか? ぼく恋人いて、男性… なんですけど…」
★
あたしの男性遍歴は…
いつまで、続くのかしらァ…ッ!!!!!!
(いったんの終)