草稿 (2019年4月21日) (25日加筆)

文字数 482文字

(草稿)

まぁ仮に、彼女の名前は「烏賊舌 快子」(いかした・かいこ)とでもしておこう。
むろん変名だが、いかにも彼女らしい字面になったじゃないか?

彼女はかつて私の教え子で、人工生殖倫理学や生身の女性の性産的自己決定権における社会的歴史的価値評価の変遷をまとめたレポートのユニークさには、舌をまきつつ爆笑させられたものだ。
いまは私とは別の分野で、若くして准教授の職を射止め、研究に邁進している。
なかなかの野心家で、いずれは学長職をも狙っているという噂だ。
(…と、いうことは、私のライバルだな…? w)

その彼女は、現在公私ともになかなかに忙しくて、ただの学生時代の専攻外教授の一人に過ぎず、しかも「女好きの女」である私のところへなど、顔を出す暇もないらしいが。

彼女の親友たる同期のA子B子C子たちは、今では私の(健全なる)飲み友達だ。
その連中から聞いた最近の彼女の動向があまりにも面白すぎるので。
こっそり書き留めておいて、いずれ発表してやろう。
などと、イタズラ心が沸いた次第だ。

まぁ最後の顛末まで書く気になるかどうか…、
保証はしないがね。


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