第8話
文字数 477文字
軽く二人で笑いあう。でも何か物悲しく感じたな。2、3杯飲んで、アルコールがそんなに強くない野朗二人は、周りから見ればこいつら相当飲んだなって顔で見られていただろうけど、このくらいでもいい感じで酔っていた。酔いが回り、もう帰ろうかという時にサトシの口が開いた。
「なあ、俺達、これからどうなるのかな。皆いなくなっちゃってさ」
「バンドなんて浮世離れしたことやってんなら、こういうのもあるだろうよ。各々それぞれの人生ってもんがあるんだから」
「そりゃあ、そうだけど、お前、そんなに簡単に割り切れるものなのかよ?」
「ああ、俺だって悔しい気持ちもあるけど、辞めるって言う奴を止められないだろ。でもまだ俺とお前がいるじゃん。なっ。こっから、またメンバー集めようぜ。そこで、最高な奴らに巡り会えればいいじゃん」
「バーカ言ってんじゃねえよ。そんな上手くいくかよ。ひっく」
「おいっシン、お前大分酔ってんじゃねえか。もう今日はおしまい。さあ帰ろうぜ。終りだ終り」
「バーカ、そんなに酔ってねえよ。なあ楽希。一つ訊いていいか。俺とやってプロになれると思うか。俺のボーカルで」
「えっ」
「なあ、俺達、これからどうなるのかな。皆いなくなっちゃってさ」
「バンドなんて浮世離れしたことやってんなら、こういうのもあるだろうよ。各々それぞれの人生ってもんがあるんだから」
「そりゃあ、そうだけど、お前、そんなに簡単に割り切れるものなのかよ?」
「ああ、俺だって悔しい気持ちもあるけど、辞めるって言う奴を止められないだろ。でもまだ俺とお前がいるじゃん。なっ。こっから、またメンバー集めようぜ。そこで、最高な奴らに巡り会えればいいじゃん」
「バーカ言ってんじゃねえよ。そんな上手くいくかよ。ひっく」
「おいっシン、お前大分酔ってんじゃねえか。もう今日はおしまい。さあ帰ろうぜ。終りだ終り」
「バーカ、そんなに酔ってねえよ。なあ楽希。一つ訊いていいか。俺とやってプロになれると思うか。俺のボーカルで」
「えっ」
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