転移魔法に失敗して過去に飛んだので、歴史を改変してみた
文字数 379文字
「久しぶりだな、姉ちゃん。いや、魔王様」
「よくぞここまでたどり着いたな、弟よ。いや、勇者」
「まぁ、そんな茶番はおいといて。こういうのって普通、敵幹部二人が魔王の部屋の前とか廊下にいるもんじゃないの? 魔王様に挑みたいなら、我々を倒してからにしてもらおうか、とかさ。秘書に普通に通されたんだけど」
「立ち位置としては、私とあんたがその役だよね。双子ならではの連携技とかで、主人公パーティーが苦戦するやつ。あ、秘書にはあんたが来たら通していいって言ってたから。戦うと面倒だし」
「ふ~ん。で? 魔王様である姉ちゃんは、今、何やってんのかな?」
「いやぁ、勇者であるあんたが中々来ないもんだから、効率の良い賢者の石の製作方法でも研究しようかと思ってね。この時代、大気中の魔力は多いのに粗悪品しかないからさ」
「この時代から賢者の石が急激に発展した理由はこれか」
「よくぞここまでたどり着いたな、弟よ。いや、勇者」
「まぁ、そんな茶番はおいといて。こういうのって普通、敵幹部二人が魔王の部屋の前とか廊下にいるもんじゃないの? 魔王様に挑みたいなら、我々を倒してからにしてもらおうか、とかさ。秘書に普通に通されたんだけど」
「立ち位置としては、私とあんたがその役だよね。双子ならではの連携技とかで、主人公パーティーが苦戦するやつ。あ、秘書にはあんたが来たら通していいって言ってたから。戦うと面倒だし」
「ふ~ん。で? 魔王様である姉ちゃんは、今、何やってんのかな?」
「いやぁ、勇者であるあんたが中々来ないもんだから、効率の良い賢者の石の製作方法でも研究しようかと思ってね。この時代、大気中の魔力は多いのに粗悪品しかないからさ」
「この時代から賢者の石が急激に発展した理由はこれか」