第１話　バックアップ、してますか？

Twitter上での話題ですが、

「勝手に第三者に小説投稿サイトの退会手続きをされて自作データが消失してしまった場合、復元は可能か。退会手続きをした第三者を法で裁けるか」

https://togetter.com/li/1623383
こんな記事がありました。

知人にスマホを操作されて、投稿サイトの退会処理をされ、小説データにアクセスできなくなったということみたいです。時間と労力をそそいで作り上げた自作が消えてしまったとは、さぞ落胆なさっただろうと胸が痛みます。

これは故意の悪質ないたずらですが、投稿サイトを使用している以上、いろいろなアクシデントでアカウントを使えなくなることは多々あります。思いつく限りでも、
・「性・暴力表現規制にひっかかって強制非公開・アカウント停止」
・「複数アカウント所持、ランキング操作などの不正発覚によるアカウント停止」
・「ログインＩＤ・パスワードを忘れてログインできない」
などありますし、めずらしいところでは「システム変更時の混乱で多数会員の作品データが一斉に消失」とかもありました。（これは予防しようがない……）

とくに最近はスマホで執筆する人が増えていますから、バックアップの習慣がない書き手さんが増えてきたのかもしれません。
自分に過失がなくても、思いがけず投稿サイトのデータがなくなる（あるいは、アクセスできなくなる）ことはありえますので、バックアップは忘れないようにしたいですね。

というわけで、投稿サイトで小説を連載している人向けに、ごくごく初歩のバックアップのお話を。私が各所で見聞きしたことから、データの取り扱いについて気をつけたいことをまとめたいと思います。

データを守るという観点から、投稿サイトでアカウント停止にならないための注意点、バックアップの工夫について、最後は消失した作品を復元する方法。全８話を予定しています。