第5話、怒りの矛先
文字数 318文字
家に帰ると、空気が悪かった。
母さんが泣きながら父と弟が喧嘩したことを話してきた。
弟が父の胸ぐらを掴み怒鳴ったそうだ。
力も強くなり、大学受験前で気がたっている時期だった。
父も母も末っ子長男である弟にはとても甘いところがある。
父が悪気があってしたことではないはずだ。
大学の取り寄せ資料が落ちていた。
小論文と受験要項などが書かれているのが見えた。
父は小論文が得意なはずだった。
弟に小論文のことをいろいろ言ったのかもしれない。
「お父さんがいらないこと言ったんじゃないの?」
「今回はお父さんが口を出したわけじゃないのよ」
と母が泣いた。
私はその小論文の答案用紙を見て笑ってしまった。なぜ、そんなに弟は怒ったのか。父の書いた小論文には問題はなかった。
母さんが泣きながら父と弟が喧嘩したことを話してきた。
弟が父の胸ぐらを掴み怒鳴ったそうだ。
力も強くなり、大学受験前で気がたっている時期だった。
父も母も末っ子長男である弟にはとても甘いところがある。
父が悪気があってしたことではないはずだ。
大学の取り寄せ資料が落ちていた。
小論文と受験要項などが書かれているのが見えた。
父は小論文が得意なはずだった。
弟に小論文のことをいろいろ言ったのかもしれない。
「お父さんがいらないこと言ったんじゃないの?」
「今回はお父さんが口を出したわけじゃないのよ」
と母が泣いた。
私はその小論文の答案用紙を見て笑ってしまった。なぜ、そんなに弟は怒ったのか。父の書いた小論文には問題はなかった。