第12話、役職のない権力者

文字数 235文字

妹は役職のある立場であり、転職してくる新人は自分の気に入らない人間がいると辞めさせようとしてくる人物である。
その人のお気に入りばかりが育つということは、気に入らなかった人物は芽を詰んでいるということだ。
役職のついている妹は彼女からいろいろな要望をされるとわかっているので既に気が重いのである。
「相手するのがしんどい」
「それも仕事のうちよ」
「自分の仕事でないことにどうしてそんなに口を出したいのかわからない」
権力がほしいのか。偉そうにするやつに偉いやつはいないものである。
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