自分を守る術もなく

文字数 336文字

 ラフティング場に着くと外国人が経営しているようだがシンとして辺りは静まりかえり皆従業員は暗くなっていて異様な雰囲気だった。
 聞けば、その日のラフティングで死者が出た、とのことだった。

 そこで私たちのラフティングは中止になった。

 私の他は3人のカナダ人の男性英会話教師とそのひとりのパートナーの薬剤師の女性だけだった。
 夜の部屋割りが勝手にされていた。

 私が寝ていたら、鍵を開けていちばん苦手なカナダ人男性が部屋に入ってきた。

 私は硬直した…

 ことが終わると私は共用トイレに出て潜んでいた。何も考えられず絶句した。

 しかし、帰りの手段も車だし分からない。宿の主人も宿泊客を自由にさせていてどこにいるのか全く分からない。

 私は助けを呼ぶ手段もなく、彼らと無言で東京に帰った。

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