文字数 373文字

 その後の話ですが、不思議なことに、その川はどんどん廃棄物に穢されて、悲しいことに汚染されていきました。
 そんなことを知ってか知らずか、太郎さんは汚れた川ではなく、こんどは綺麗な広い海の底にある竜宮城に異次元誘導発生装置を使って自力で潜り辿りつくと、そのまま死ぬまで陸には戻らず、禁断の玉手箱に自分の骨を入れるまで楽しく愉しく暮らしましたとさ。

 めでたし、めでたし……。
 と想えば、あら恐ろしや~っ!
 途方もない重力で吸い尽くす4次元の魔物は、大きく拡がり続ける嫌らしい大きな穴。ぽっかりと開いた地獄の入り口のようで、まるで全てを呑みほすブラックホールのようでございます。目には見えない怪しい光を発しながら、四六時中も災いをこの世界に毒ガスのように撒き散らす大穴。地獄の窯の蓋。
 まるで、衰えを知らぬ魔界のバケモノの放出孔なのでしょうか!?……。
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