パイナップルの提案
文字数 2,085文字
王妃の国にはお中元やお歳暮の習慣がありませんでしたから、
……とか、そういうの知らない人だったのです。
言わせて頂けば、あのCMは、外人が見るとシュールすぎます。
夏が近づくと何故、背広着てハム持って、ご挨拶に行かなきゃならんのか。お歳暮は冬ですけど、冬だったらいいとかそういうことではありません。
普通の人には(あるいはその習慣がない国の人にとっては)、ハムにしろ、パイナップルにしろ、届くのに何か理由が必要なのです。
そこで王妃さまは推量しました。
言わせて頂けば、あのCMは、外人が見るとシュールすぎます。
夏が近づくと何故、背広着てハム持って、ご挨拶に行かなきゃならんのか。お歳暮は冬ですけど、冬だったらいいとかそういうことではありません。
普通の人には(あるいはその習慣がない国の人にとっては)、ハムにしろ、パイナップルにしろ、届くのに何か理由が必要なのです。
そこで王妃さまは推量しました。
パイナップルがいきなり口をきいたので、王妃さまは驚いてしまいました。
そりゃそうです。
誰もパイナップルが喋るなんて考えもしませんからね。
それと比べたら星の王妃様がオナニーざんまいとかの話のほうがまだ信憑性があります。
そりゃそうです。
誰もパイナップルが喋るなんて考えもしませんからね。
それと比べたら星の王妃様がオナニーざんまいとかの話のほうがまだ信憑性があります。
王妃さまはエプロンを着ると包丁を取り出して、キッチンのまな板の上にパイナップルを置きました。
ずいぶんと所帯じみていますが、しかたがありません。
この星には他に誰もいないのですから。
ずいぶんと所帯じみていますが、しかたがありません。
この星には他に誰もいないのですから。
もちろん、王妃様にかかってはエプロンだって他の使い方もされてしまうわけですが。このときばかりはその本来の用途のために着用されました。
パイナップルは恐れおののいてそう叫びました。
王妃様は物わかりよく包丁をしまい、そして言われるがままパイナップルを植えました。
椰子の木みたいなイメージですね。
わかります。
わかります。
……とは言いつつ、王妃さまはネットで検索してみることにしました。
裏をとっておこうとしたのです。
王妃さまのインターネットは光回線でしたので、すぐに情報を検索することができました。
O〇Nの光プラン上り200ギガバイトとか、そんな結構いい奴に入っていたのです。
加入時には友達に電話して、
裏をとっておこうとしたのです。
王妃さまのインターネットは光回線でしたので、すぐに情報を検索することができました。
O〇Nの光プラン上り200ギガバイトとか、そんな結構いい奴に入っていたのです。
加入時には友達に電話して、
……とか自慢しちゃって、内心ウザがられるタイプのアレです。
それならオナニーを人に見てもらうのだって、スカイプとか、動画つきのエロチャットだとか、お小遣い稼ぎにそういうバイトをするとかしても良さそうなものですが、なにしろ王妃様は高貴な生まれと育ちですから、思いつけなかったのですね。
それならオナニーを人に見てもらうのだって、スカイプとか、動画つきのエロチャットだとか、お小遣い稼ぎにそういうバイトをするとかしても良さそうなものですが、なにしろ王妃様は高貴な生まれと育ちですから、思いつけなかったのですね。
一応、ウラは取れたので王妃さまはパイナップルを信用することにしました。
王妃様は気に入りませんでした。
Sっぽい言われ方が良かったのです。
注文の多い王妃様です。
しかし、そもそも王妃とはそんなもの。むしろ、そうあれかしというものです。
しかし、そもそも王妃とはそんなもの。むしろ、そうあれかしというものです。
パイナップルも、最初は「面倒くせー」とか思ったのですが、言ってみたら存外楽しかったので、ワルノリしてしまいました。
王妃様は我儘を言いました。
オナニー鑑賞も楽ではありません。
パイナップルは方向性の修正を試みました。
パイナップルは方向性の修正を試みました。
王妃様も今度は調子がでてきたようです。
パイナップルとしても、作者の私としても、今の責め言葉は微妙だと思わざるを得ないのですが、王妃様はもうモードに入ってしまっていたので気になりませんでした。
サッカーで言うところの「審判が流した」という奴です。
サッカーで言うところの「審判が流した」という奴です。