第4話:祥代のデートと結婚

文字数 1,240文字

 しかし、青木は、その彼女が、フェリス女学院から上智大学英文科出たエリートらしいが、好きになれないと言った。鼻持ちならない気がして、理由を付けて、数回、デートを断ったと言った。そして江ノ島のカフェに入って相模湾の海を見て断りにくいし、めんどうだし、君の方が、好きだから結婚しようかと言った。それを聞いて、あまりに、思いがけず、いきなり言われたので、祥代は、思わず、ありがとうと言い、涙を流した。

 すると、わかった、善は急げと言うから、5月迄に、結婚式を挙げようとなりカフェを出て橫浜に向かった。そして、青木が、もし結婚式するなら、ホテル・ニューグランドが良いと思っていたと言い、ホテルの駐車場に車を止めて、2人で、ホテルのブライダル担当の人に、ホテルの結婚式場と披露宴会場などを見せてもらった。祥代は、初めてだったので、重厚なたたずまいのホテルの設備に、ため息をついた。

 すごい、ここで洋式の結婚式をひらけるなんて夢の様と言った。祥代が、あまりに素敵なので、費用は、高いのでしょと言うと、大丈夫だ、俺と、父で出すようにするから安心してくれと言った。君が、市営住宅で育った事も聞いてるし、心配するなと言ってくれた。そこで、祥代は、青木に抱き付いた。すると、恥ずかしいから、やめろよと笑いながら言った。

 ホテルの会場を見せてもらい、5月の土日の空き具合をも手もらうと2006年5月14日、日曜があいていたので予約を入れてもらった。そして、その後、中華街で夕食をとって、青木は祥代さんを家に送って、結婚しますので宜しくと、祥代の両親に、あいさつして了承された。結婚式の日程、会場、費用についても、全て話を終えた。やがて5月に入り、5月13日から、青木と祥代さんは、ホテル・ニューグランドに、前泊した。

 5月14日、朝7時に起き、8時半から、結婚式の衣装の支度を始め、写真を撮ったりして、10時を過ぎた。結婚式は11時からで、12時から披露宴、出席者数は50人で、姫野家の関係者14人で青木家の関係者26人、結婚する当人の友人、学友が10人だった。11時になり緊張した面持ちで神父さんの前で、誓いの言葉、指輪交換など、一連のセレモニーを終えた。次に、祥代が実の父に手を引かれ、バージンロードを歩き、途中で、新郎の青木君に替わり歩き終えた。

 その後、待っていた友人などの祝福を受け、ブーケ・トスで結婚式を終了した。その後、新郎、新婦で披露宴会場に入ると、司会の学友が、上手なスピーチで紹介した。そして、各テーブルを回り、お世話になった方々に、お礼を言って回った。

 その後、余興、歌、新郎新婦への、はなむけの言葉などが行われた。やがて、両親が、新郎新婦への話になり、新婦の母が、途中で言葉をつまらせたが、むしろ感動的な印象だった。そして結婚式を終えて、新郎新婦は、友人達、若者で二次会へ向かった。その後、5月15日から21日まで、4泊6日のハワイへ新婚旅行に出かけた。
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