seventh night of Julyの奇跡と告白

文字数 1,099文字

空を流れる天の川を見ていた私に片桐くんは、声をかけてきたのだった。
佐野さん、俺……あなたがずっと好きだったんです。
えっ?


俺とあなたは、小学校の時に会ってるんですよ。

そんなあなたに一目惚れしたんです。

私も……よ。

私も片桐くんの事……気がついたら好きになってた。

じゃあ、俺たち両片想いだったんですね。

俺のことは、片桐くん、じゃなくて彰文、って呼んでください。

恥ずかしいよ……。

彰文くん、でも良いかな?

良いですよ。

瑞樹さんがかわいいので許します。

片桐くん……じゃなくて、彰文くんに名前で呼ばれると私の顔は、今までにないぐらい熱く感じた。

恥ずかしい……。

自慢げにする彰文くんを他所に私は、緊張と恥ずかしさで蒸発しそうになってしまう。

先輩なのに情けないなぁ。

星空なんてどうでもよく感じてきた。

再び彰文くんに声をかけられる。
ねぇ、瑞樹さん。

瑞樹さん、かわいすぎて俺、我慢できないかもです。

が……がまんできないって何が?
それを言い終わるのと同時に彰文くんに頬っぺたにキスをおとされた。

近い……近すぎる!!

よく見ると顔とか整ってるなぁ……って私は何を考えてるのよ!!

顔を真っ赤にさせて混乱する私を彰文くんが抱き締めてくれる。

大丈夫ですよ、瑞樹さん。

俺があなたを幸せにしてみせますから……。

元カレ何かより俺の方が良いと証明してみせますよ。

や……やっぱり嫉妬してるじゃないの!!
あっ、バレてたんだ♪

俺の方が上であることを証明するので見ていてくださいね、瑞樹さん。

分かったわ。

私もあなたに期待して良いのよね、彰文くん。

だったら、私もあなたについていくわ。

私は、彰文くんに顔を近づけ、軽く唇にキスをおとした。
な……瑞樹さん!!

一体何を!!

さっきの仕返しよ♪
私は悪戯っぽく笑う。

すると、彰文くんはばつが悪そうに呟いた。

俺からするつもりだったのに……。
こういうものはやったもの勝ちよ♪
今日はあなたを帰したくなくなりました。
ええ、私も帰る気がなくなったわ。

この夜空を一晩中楽しみたいわ。

明日は休みだし、二人で楽しみたいわ。

そうですね、俺も帰すつもりありませんから。
私と彰文くんは、手を繋ぎあい、空を見上げた。

空のイリュージョン……。

雲が一つもない空を彩る星たち……。

私たちを祝福してくれているかのように輝くベガとアルタイル……。彦星と織姫……。

この日、私と彰文くんはカップルになった。

ちょっと展開が早いけど私たちは、私たちなりの恋愛をしているんだから……。

そうそれは……会社の社内規則に縛られながも必死に恋をする……。

これが一番大事な事だと夫婦になった今でも思い続けているのだから……。

皆さんも、恋することに貪欲にならないでね♪

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登場人物紹介

佐野 瑞樹

大手商社に務める会社員の女性。
笑顔が可愛く、会社の中でも色々な男性が狙っている女性。
経理課所属で同じ所属の片桐 彰文に片想いをしている。

片桐彰文

主人公と同じ会社に務める大卒で入社してきた新人社員。
女子から人気があり、モテる。
七夕の日、とある作戦を決行する。

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