2 〝文明の段階〟が分かればソサエティ5.0が分かる!

文字数 686文字




〝画期技術〟を中心とした4つの技術が作る
〝文明の段階〟が分かると、
国の政策であるSociety(ソサエティ)5.0の
意味が分かります。

社会を豊かにする技術には、
次の4つの経路(ルート)があります。

①(直接ルート)画期技術:
全く新たな分野を(ひら)く新規性と、
他の多くの技術を助ける多能性により、
経済・社会活動を直接的に変革し
(物理的でなく役割上の直接性)、
文明の発展段階を分ける、
農耕、動力、電算、AI技術など。

②(間接ルート)実現技術:
画期技術の物的資源化に不可欠で、
次世代の画期技術を生み出すこともある、
土木・冶金、機械・電気、光学・演算指示(ソフトウエア)
IoT(インターネット・オブ・シングス)生物情報技術(バイオインフォマティクス)など。

③(自助ルート)研究・開発技術:
科学研究・技術開発の生産性を高める、
観測・実験・模擬実験(シミュレーション)技術など。

④(互助ルート)社会工学的技術:
政策の生産性を高める技術であり、
後述する政策の経路(ルート)のどれを助けるかで、
企画支援技術(オペレーションズ・リサーチ)、公衆衛生・公教育技術、
組織・会計技術に分かれます。

Society(ソサエティ)5.0は、
狩猟・農耕・工業・情報社会に続く
AI社会の構築をめざす政策です。
5つの社会は農耕・動力・電算・AIという、
画期技術を中心とした様々な技術の、
有無や世代による区別です。

農耕社会では、文明が生まれました。
工業社会は生産性が増して豊かになり、
情報社会は効率性が高まり便利になりました。
AI社会においては、人智を越えて
複雑加速化する文明活動の自動最適化により、
さらなる持続的発展が期待できます。

文明の段階でいえば、農耕・工業・
情報文明に続くAI文明ということで、
Civilization(シヴィライゼーション)4.0
ともいえましょう。
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