3 〝文明の構造〟が分かればSDGsが分かる!
文字数 754文字
技術と政策からなる〝文明の構造〟が分かると、
国連の総合政策
社会を健全に保つ政策には、
次の4つの
①(直接ルート)経済・社会政策:
経済・社会活動に直接働きかけて利害を調整する、
産業振興・社会保障政策など。
②(間接ルート)人的資源政策:
政策実現に必要な人的資源を確保する、
保健(公衆衛生)・教育政策など。
③(自助ルート)行政管理政策:
政策自体の健全性を保つ、
組織、予算、人事、施設政策など。
④(互助ルート)技術的政策:
技術の健全利用のための政策であり、
技術のどの
研究・開発政策、
社会工学的政策に分かれます。
④については理論的分類であり、
具体的には資源・環境政策、
都市整備政策、防災・防犯政策、
国防政策などがあります。
これらの具体的政策の内容を見ると、
いずれも技術開発、施設・資材整備、
社会的な組織・
理論的分類を含むことが確認できます。
SDGsの要素
以上の政策分類に実務的修正を加えたものです。
主に地球(Planet)が技術的政策、
繁栄(Prosperity)が経済政策、
人々(People)が社会・人的資源政策、
平和(Peace)・協働(Partnership)が
行政管理政策に対応します。
そして、①技術的政策では分かりやすく、
自然環境関連に限って後は他政策に振り分け、
②社会政策は経済政策と分けて
関係の深い人的資源政策と結びつけ、
③行政管理政策における
政策の国際化と分権化の課題を分けて、
5つの要素としたものと説明できます。
特に①についていえば、
人間には技術の客体と政策の主体という
2つの側面があるのですが、
途上国などでは前者のみが強調され、
技術的政策を理由に弾圧や戦争が起きるのを
防ぐ配慮もあるかもしれません。