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文字数 957文字
『L'AVENIR N'EST PAS UNE LANTERNE QUE L'ON ACCROCHE SUR LE DOS POUR ECLAIRER LE PASSE.』
「えっ?」
『背中に明かりを背負っている人の
僕は少女のその謎めいた言葉の
少女の方に振り替える。
室内の電灯は何回かの点滅を繰り返し、
完全に点灯していた。
明るくなった室内に少女の姿は
無人と化したトイレで僕はただ1人、
たたずんでいた。
まるでそこには初めから、
存在してなかったように。
まるで幽霊のように
不気味な
僕は鏡の中に閉じ込められた様な錯覚を覚え、
鏡に映らない位置で膝を抱えた少女が、
映ってないかのような妄想が
僕は鏡の中の自分と再び手を重ねれば、
入れ代わるんじゃないかと言う
鏡の中の自分に向かって手を伸ばしていた。
ひんやりとした
だが何の変化もなく、
ただ鏡に向かって手をつく
映っているだけだった。
僕は自分の頬や唇を触って、
鏡の中の
何が現実でなにが妄想なのか
わからなくなっていた。
まるで
その
鏡に映らない全ての人が消えさり、
車内は無人になっている気さえしてきた。
僕はその
固く閉ざした扉を開いた。
薄暗かった通路は明るく照らされ、
全面ガラス張りの深海パノラマを、
誰かが何事も無いように僕の前を通りすぎ、
死体の転がる車両の扉を開いて、
その中に消えていった。
僕は通路に出て
夢でも見ていたのかと思えるほど、
その景色は