第27話 冒険者デビュー
文字数 1,975文字
お店を開店して数日が過ぎた。
問題があるとすれば洗い物をどうするかだ。
ドライフードだけなら水ですすぐだけでいいけど、みんなペースト状のものをかける人が多い。油汚れも中性洗剤を使いたいわ。
しかし毎回、水をネットスーパーで購入し、洗い物に使うのは勿体ない。
そこで考えたのは紙皿だ。
なんと18枚入りで106円!!
安い!!安すぎる!!
洗う手間を考えたら紙製品は燃やすことができる。
『かまど』で煮炊きをする時に薪 の火種にもなるわ。
そうしよう。
今まであった物や出来たことが出来ないと不便に感じる。
この世界の人達はどうっやっているのかしら?
ゲオルギーさん達の話では日の出とともに起きて夕方、暗くなる前に街に戻ってくるという。
営業するのは早朝と夕方を合わせると4時間くらいかな。
ある意味、効率がいいわ。
そして忘れていたのは自分の姿だ。
鏡が一般的ではない世界なので、私の今の容姿がわからない。
そこで卓上の化粧鏡を購入。
鏡に映る自分の姿は背中まである長い黒髪。
面長の17歳の頃の姿のままだった。
よかった。
さてと昼間の時間は自由にできるから、街でも見て回ろうかな。
そう言えば冒険者ギルドの仕事も、定期的に仕事を受けないと資格が取り消しになると言ってたわ。
身分証明代わりにギルド登録して、仕事を受けない人も居るからだとか。
どんな仕事があるのかシルバーを連れて見に行ってみよう。
私はシルバーの首輪にリードを付けて、冒険者ギルドに向っている。
道行く人がシルバーの大きさに驚き、立ち止まったり道を開けてくれる。
「良い子だから、ここで待っていてね」
「ウォン!!」
私はシルバーに声を掛け冒険者ギルドに入る。
ギルドは忙しい時間を過ぎて、受付に3人立っているけど暇そうにしている。
「おはようございます!ジェシーさん」
「おはようございます!スズカさん。お店を始められたそうで。獣人の人達が今朝から噂をしていましたよ」
「どんな噂かな、良い話だと良いのですが。1人でやっている小さなお店ですから」
「そうですか。本日はどんな御用でしょうか?」
「実はお店の営業は朝と夕刻なので、私も昼間の間時間に簡単なクエストを受けようと思いまして…」
「そうですか。それなら初めは薬草採取か、ゴブリン討伐が良いかと思います」
「薬草採取か、ゴブリン討伐ですか?」
「えぇ、薬草はご存じかと思いますが、ポーションを作ることがで出きます」
いえ、全然…。
「最低依頼本数は5本で鮮度にもよりますが、1本100円からです」
やすっ!!
「ゴブリン討伐の場合は討伐の証として右耳を切り取ってお持ちください」
「右耳ですか?」
「たまに1体を倒し両耳を切取り2体倒したと言い張る人もいるので…」
「あぁ、右耳なら1つしかないですからね」
「この2つの依頼に関しては、後からの申請でも可能です。みなさん森に入った時のついでにこなしていますよ」
「ついで、ですか…。実は薬草やゴブリンも見たことが無いのですが、何か資料は無いのでしょうか?」
「まあ、ゴブリンはともかく、薬草を見たことが無いなんて…「あ、いや、実は幼少の頃から体が弱くて、あまり外に出たことが無いのです。最近、体調が良くなり表に出るようになりまして…、あははははは!!」
「…………………………………………………、そ、そうでしたか。お可哀そうに…。ではあちらの棚に資料が置いてあります。そこには魔物や薬草、この国の文献が書いた本が置いてあります。お時間がある時にでもお読みください」
そう言われ私は棚に向いまずは『魔物図鑑』を手に取る。
『ゴブリンとは醜い小人の姿をした魔物。森や洞窟に住み繁殖力が高く人間の女性をさらい繁殖に使う。倒した相手から剣や武器を奪い、人間の真似をして武器を持つことを覚えた。単体であればそれほど脅威ではないが、集団で部落を作る傾向がある。その中には魔法を使うメイジ がおり、群れの中にキングがいる場合は大集団となり一都市を落とす脅威となる』
ゴキブリのように繁殖力が高いということね。
それからそんな魔物もいるんだ。
覚えておこうかしら。
それから『薬草図鑑』ね。
ふぅ~ん、こんな形の植物を森や林から見つければ良いのね。
私は本を棚に戻し受付のジェシーさんの元に向かう。
「ゴブリン討伐は経験が無いので、薬草採取にしようかと思います」
「そうですか。では気を付けて行って来てくださいね」
「薬草採取は初めてなので伺いたいのですけど、みなさんはどの当たりで採取をするのでしょうか?」
「あ~、いいえ~、それは私にも…」
「思い当たるところは無いのですか?」
「えぇ、実は群生しているとことは採りつくされていまして…」
「はあ?」
「まあ、道端の草がどこに生えるかと私に聞かれても…あは、あははははは!!」
ごもっともです。
問題があるとすれば洗い物をどうするかだ。
ドライフードだけなら水ですすぐだけでいいけど、みんなペースト状のものをかける人が多い。油汚れも中性洗剤を使いたいわ。
しかし毎回、水をネットスーパーで購入し、洗い物に使うのは勿体ない。
そこで考えたのは紙皿だ。
なんと18枚入りで106円!!
安い!!安すぎる!!
洗う手間を考えたら紙製品は燃やすことができる。
『かまど』で煮炊きをする時に
そうしよう。
今まであった物や出来たことが出来ないと不便に感じる。
この世界の人達はどうっやっているのかしら?
ゲオルギーさん達の話では日の出とともに起きて夕方、暗くなる前に街に戻ってくるという。
営業するのは早朝と夕方を合わせると4時間くらいかな。
ある意味、効率がいいわ。
そして忘れていたのは自分の姿だ。
鏡が一般的ではない世界なので、私の今の容姿がわからない。
そこで卓上の化粧鏡を購入。
鏡に映る自分の姿は背中まである長い黒髪。
面長の17歳の頃の姿のままだった。
よかった。
さてと昼間の時間は自由にできるから、街でも見て回ろうかな。
そう言えば冒険者ギルドの仕事も、定期的に仕事を受けないと資格が取り消しになると言ってたわ。
身分証明代わりにギルド登録して、仕事を受けない人も居るからだとか。
どんな仕事があるのかシルバーを連れて見に行ってみよう。
私はシルバーの首輪にリードを付けて、冒険者ギルドに向っている。
道行く人がシルバーの大きさに驚き、立ち止まったり道を開けてくれる。
「良い子だから、ここで待っていてね」
「ウォン!!」
私はシルバーに声を掛け冒険者ギルドに入る。
ギルドは忙しい時間を過ぎて、受付に3人立っているけど暇そうにしている。
「おはようございます!ジェシーさん」
「おはようございます!スズカさん。お店を始められたそうで。獣人の人達が今朝から噂をしていましたよ」
「どんな噂かな、良い話だと良いのですが。1人でやっている小さなお店ですから」
「そうですか。本日はどんな御用でしょうか?」
「実はお店の営業は朝と夕刻なので、私も昼間の間時間に簡単なクエストを受けようと思いまして…」
「そうですか。それなら初めは薬草採取か、ゴブリン討伐が良いかと思います」
「薬草採取か、ゴブリン討伐ですか?」
「えぇ、薬草はご存じかと思いますが、ポーションを作ることがで出きます」
いえ、全然…。
「最低依頼本数は5本で鮮度にもよりますが、1本100円からです」
やすっ!!
「ゴブリン討伐の場合は討伐の証として右耳を切り取ってお持ちください」
「右耳ですか?」
「たまに1体を倒し両耳を切取り2体倒したと言い張る人もいるので…」
「あぁ、右耳なら1つしかないですからね」
「この2つの依頼に関しては、後からの申請でも可能です。みなさん森に入った時のついでにこなしていますよ」
「ついで、ですか…。実は薬草やゴブリンも見たことが無いのですが、何か資料は無いのでしょうか?」
「まあ、ゴブリンはともかく、薬草を見たことが無いなんて…「あ、いや、実は幼少の頃から体が弱くて、あまり外に出たことが無いのです。最近、体調が良くなり表に出るようになりまして…、あははははは!!」
「…………………………………………………、そ、そうでしたか。お可哀そうに…。ではあちらの棚に資料が置いてあります。そこには魔物や薬草、この国の文献が書いた本が置いてあります。お時間がある時にでもお読みください」
そう言われ私は棚に向いまずは『魔物図鑑』を手に取る。
『ゴブリンとは醜い小人の姿をした魔物。森や洞窟に住み繁殖力が高く人間の女性をさらい繁殖に使う。倒した相手から剣や武器を奪い、人間の真似をして武器を持つことを覚えた。単体であればそれほど脅威ではないが、集団で部落を作る傾向がある。その中には魔法を使う
ゴキブリのように繁殖力が高いということね。
それからそんな魔物もいるんだ。
覚えておこうかしら。
それから『薬草図鑑』ね。
ふぅ~ん、こんな形の植物を森や林から見つければ良いのね。
私は本を棚に戻し受付のジェシーさんの元に向かう。
「ゴブリン討伐は経験が無いので、薬草採取にしようかと思います」
「そうですか。では気を付けて行って来てくださいね」
「薬草採取は初めてなので伺いたいのですけど、みなさんはどの当たりで採取をするのでしょうか?」
「あ~、いいえ~、それは私にも…」
「思い当たるところは無いのですか?」
「えぇ、実は群生しているとことは採りつくされていまして…」
「はあ?」
「まあ、道端の草がどこに生えるかと私に聞かれても…あは、あははははは!!」
ごもっともです。