1 〝文明の星〟理論とは?

文字数 722文字

人類は文明すなわち、高度な技術を持った生活様式により、
現在の繁栄を得ました。

〝文明の星〟理論は、個人や組織の活動を、
どうなっているか知る(認識)・どうするか決める(決定)・
実際に行う(行動)といった段階に分けて
理解し、改善する手法(PDCAサイクルなど)を、
社会全体の文明活動にあてはめた理論(仮説)です。


 

この方法によれば、文明活動は3つに分かれ、
それは科学・技術、制度・政策、経済・社会活動です。
また、それらに影響する内外の環境条件も3つあり、
それは物的資源、人的資源、自然・社会環境となります。

生きるということは、生存に必要なもの、
すなわち富を作って分けることで営まれます。
高度な知性による文明活動もまた、
その例外ではありません。

文明活動の本体は、全ての人々が営む〝経済・社会活動〟ですが、
〝ああすれば、ああなる〟という法則に従う自然から富を得て、
経済・社会活動を豊かにするのが〝科学・技術〟、
〝どうするべきか〟を一緒に決める人々の間で富を分け、
経済・社会活動を健全に保つのが〝制度・政策〟です。
また、科学・技術の研究・開発には多くの費用がかかるので、
それには制度・政策による支援が必要です。

また、科学・技術は農地や機械のような、
〝物的資源〟に具現化されないと社会を豊かにできず、
制度・政策は健康や教育を得た人々という、
〝人的資源〟により実現されないと社会を健全に保てません。
加えて、制度・政策により科学・技術を研究・開発する際には、
天然資源や外交関係のような〝自然・社会環境〟が影響します。

以上のような文明の六要素を、
〝ダビデの星〟や〝籠目(かごめ)紋〟ともいわれる、
六芒星(ろくぼうせい)(ヘキサグラム)の形に並べると、
文明の仕組みや働きを上手く理解できます。
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