第18話

文字数 1,429文字

先日、いわゆる腐女子の方からご相談をお受けしましたの。
本当に申し訳ないのですけれど、わたくしの経験上、腐女子の方はものすごく腰の低い丁寧な方とものすごく無神経で失礼な方のどちらかに分かれることが多いんですのよ。
今回お話するのはもちろん、後者のタイプのお方ですわ。
実はその方とは以前お取引をしておりまして、そのときのお取引がわたくしとしてはとても後味が悪いものでしたのよ。
2件ご依頼をお受けしましてね、1件目はとても良い評価をいただきましたの。
ただ、2件目は悪い評価をいただきましたのよ。
それも匿名で、ですわ。

2件目のご依頼について少しお話させていただきますと、わたくしがまったく存じ上げない作品について二次創作をしてほしいということでしたの。
ですから、わたくし「知らない作品についてもこちらでお調べして執筆をすることはできますが、キャラクターへの認識については個人差もありますし、お考えのイメージとは異なる部分が出てくる可能性もございます」とリスクもご説明させていただきましたし、その上で作品についてある程度の知識や思い入れがある方にご依頼をしたほうがいい旨もお伝えしましたの。
それでもわたくしに依頼をしたいと何度もおっしゃるので、ご希望通りの仕上がりにならない可能性が高いことを念押しさせていただいた上でお受けしましたの。
そうしましたらね、急ぎだからと納品期日をご指定いただいていたのに「旅行中なんで見れません」と納品期日を過ぎて長期間、お相手をお待ちすることになりまして、挙句の果てには「イメージと違うんですけど、まぁいいです。参考程度にします」とおっしゃいましたのよ。

良い評価のときにはご自身のお名前を公開されていたのですけど、悪い評価のときには匿名で評価とコメントをされておりましてね。
わたくし、ものすごく人間の汚さのようなものを感じましたの。
そのようなことがありまして、もうお声をかけていただくことはないだろうと思っていたのですけども、またわたくしに依頼をしたいとおっしゃいますのよ。
正直なところ、これだけ無神経なお方だと逆にお声がけをいただくようなこともあるのかしらとその可能性を考えたこともありましたけども、まさか本当にお声がけがあるなんて!
世の中、不思議なこともあるものですわね。

それで、わたくしは当然、お断りをしましたの。
「あなたとはお取引したくありません」なんてことは言えませんから、「諸事情で」という形でお断りしたのですけど、お相手が「取引を断るのは今回だけですか?それとも今後の取引は全部断るつもりですか?」というようなことをおっしゃいますのよ。
あらまぁ、意地が汚い上にしつこくていらっしゃるのねと思いましたけども、わたくしはあくまでも冷静に「このジャンルについては現在お取り扱いができません」とお伝えしましたの。
そうしましたらね、「そうですか、それはどうもすみませんでした。ブロックします」ですって!
ブロックなんてしなくとも、そこでやり取りを終えればいいだけのお話ですわよね?

きっと匿名で悪い評価を入れたことにご自身でもお思いになるところがあったのでしょうけども、もしかしたら匿名の意味をはき違えていらっしゃったのかもしれませんわね。
公開されるときには確かに匿名で記載されることになりますけども、サービスを提供する側には誰が匿名で入れたのかはシステム上、わかるようになっていますのに。

腐っているのはあなたの頭蓋骨の中身ではなくって?
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