文字数 395文字


あいつとの会話が煩わしい
今ここにいるのが面倒臭い
壊れる寸前の人形たちの
声無き声は曇天に跳ね返り
行く場を見つけられずに
巡り巡って元の場所
消えてしまいたい
壊してしまいたい
どこかの片隅で泣いてる
見えない手を掴もうともがいてる
いつからここは狭くて苦しい
そんなモノしか見つからなくなったのだろう
生まれ落ちた時は何もできない存在だった
こぼれ落ちないように
消えてしまわないように
僕らの周りには沢山の
色んな形のバリケードができた
この先は危険だよと丁寧な看板付きで
自分達よりか弱いと思い込んでる
自由を知ってる大人たちが
僕らをとりあえず閉じ込めた
僕らと大人たちの世界は
違っているのに
パラレルワールドに陥って
同じ生き様だと錯覚しているから
僕らの声なんて聞こえない
答えはどこにもない
耳障りな音を遮って
行き着いた向こうに未来があるなら
もう少しだけ静けさと
自由が広がっていそうだ
大人たちが作った檻はもう
僕らには必要ない






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