文字数 375文字


夜中に起こされるほどの
強すぎる雨音にイラついてたけど
アラームと同時に僕の視覚に
日の光に浮かび上がった
目も当てられない連戦の後
見ないフリできるぐらい
憂鬱な朝を吹き飛ばす天気に
僕は思わずカーテン越しじゃ足りなくて
窓を開けて新鮮なはずの
外の空気を思い切り吸った
定時では帰れない日々を
どこかへと葬り去れるほどの青空は
昨日までの憂鬱をも吸い込んでいく
あげた気分を維持するために
お気に入りの服合わせた靴揃え
いつもより早く家を出る
澱んだ空気と気分に飛び込む前に
もう少しだけもう少しだけ
せめて午前だけでも乗り切れるように
好きな音楽を聴きながら闊歩する
見えない未来を少しでも
気軽に生きていけたならと
たったそれだけの願望も
時に水を差されることもある
ウキウキしながら前をよく見てないから
1秒前で気づく大雨の後の
歩道の水たまり
全て持っていかれる予感は
回避不可避な今日の行く末


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