第4話
文字数 448文字
オーゼムはアリスに向かって急にしんみりと言いだした。
パチリっとこのサロンの暖炉が弾けた。
「聖痕現象ですよ。これは新約聖書のガラテヤの手紙で聖パウロが聖痕をイエスの焼印と言われています。恐らくこれから何か大きなことが起きる前触れでしょうね。モート君。今日は私はもう帰ります。いやはや、今日は疲れましたねえ」
「ああ。ぼくは今夜は狩りをしてくるよ」
「そういえば、アリスさん。ここまでモート君があなたを運んでくれたのですよ。死人を狩り終えてから早々にあなたを探してね。聖パッセンジャービジョン大学中をくまなく探そうとした時。あなたは石階段の傍のベンチで横になっていました。シンクレアさんが介抱してくれていたんだそうです」
それを聞いてアリスはサロンの暖かさも相まって頬と目頭が熱くなった。
「本当にありがとう。モートもうなんともないです。私も今日は帰りますね」
「それは良かったよアリス。お休み……これから忙しくなるな……」
暖房の行き届いたサロンで、モートはアリスたちと別れてから独り言を呟いていた。
パチリっとこのサロンの暖炉が弾けた。
「聖痕現象ですよ。これは新約聖書のガラテヤの手紙で聖パウロが聖痕をイエスの焼印と言われています。恐らくこれから何か大きなことが起きる前触れでしょうね。モート君。今日は私はもう帰ります。いやはや、今日は疲れましたねえ」
「ああ。ぼくは今夜は狩りをしてくるよ」
「そういえば、アリスさん。ここまでモート君があなたを運んでくれたのですよ。死人を狩り終えてから早々にあなたを探してね。聖パッセンジャービジョン大学中をくまなく探そうとした時。あなたは石階段の傍のベンチで横になっていました。シンクレアさんが介抱してくれていたんだそうです」
それを聞いてアリスはサロンの暖かさも相まって頬と目頭が熱くなった。
「本当にありがとう。モートもうなんともないです。私も今日は帰りますね」
「それは良かったよアリス。お休み……これから忙しくなるな……」
暖房の行き届いたサロンで、モートはアリスたちと別れてから独り言を呟いていた。