第4話 タッカー・カールソンのプーチン大統領インタビュー

文字数 1,340文字

https://www.youtube.com/watch?v=NcDntETsOlI&t=9s

アメリカ合衆国の反グローバルのジャーナリスト、タッカー・カールソンのプーチン大統領インタビューが2024年2月6日クレムリン宮殿で行われた。上のアドレスはその日本語字幕付の3で、今後も日本語訳が出るという。ありがたい話だ。

YouTubeをbanされた及川幸久さんのチャンネルで、私はタッカー・カールソンを知った。タッカーは元Fox News(主要メディアの中では比較的自由)の看板記者だったが、ワクチンについてあからさまに発言したため、Foxのスポンサーが怒り狂い、解雇された。及川幸久さんもYouTubeでワクチンに限らずいろいろな発言をしたため「永久ban(禁止)」になり、今はイーロン・マスクが所有するX(元ツイッター)やニコニコ動画で発信している。

私の英語耳は素晴らしくはないが、プーチンがタッカーに述べていることは、昔から及川幸久さんのチャンネルで聞いていたからあまり目新しくはなかった。2014年ウクライナ戦争が勃発し、プーチンの主張によると、ウクライナのロシア語系住民が「ナチス」(なぜか名前が表に出なくなった「アゾフ連隊」など)に虐殺されていた。マイダン革命で親米政権が誕生した。ウクライナとロシアの和平はトルコの仲介などで実現しそうだったが、英国の元首相ボリス・ジョンソンが、ウクライナのゼレンスキー大統領に話して潰された。それから西側のNATOはどんどん東方拡大し、プーチンは自分の国、ロシアが侵略されるプレッシャーを常に感じ、それに耐えられなくなって2022年2月24日、プーチン大統領は「特別軍事作戦」と称してウクライナに侵攻した。

プーチン大統領のウクライナ侵攻には賛成できない。毎日ウクライナ側とロシア側双方で、死体が築かれているからだ。でも、プーチン大統領は戦争を止める気がある。ゼレンスキー大統領は、米国や西側諸国(欧州連合)に軍事支援を求め続けている。日本を含めて、ウクライナに軍事支援が行われ続ける限りは、戦争は終わらないし、米国の政治家や軍需産業の儲けは止まらない。ドイツもアメリカの言いなりになり、武器を供与している。フィンランドもNATOに入った。フィンランドも過去の冬戦争や継続戦争などのソビエト連邦との厳しい歴史を考えると無理もない選択だったのかも知れないが、これで東西に分かれて戦争を続ける、第三次世界大戦の下地が整った。日本政府もまったくアメリカの言いなりである。

双方が武器を置いて、ウクライナへの軍事支援を止めない限り、戦争は終わらない。

タッカー・カールソンは、WikiLeaksのジュリアン・アサンジのようになるリスクを取って、プーチン大統領へのインタビューを敢行した。凄い勇気だと思う。彼はモスクワの帰りにドバイに寄ってスピーチしていて、まだアメリカには帰ってない。

米国の主要メディアは、敵であるプーチンにインタビューするなんて、犯罪者だとわめいている。でも、インタビューは比較的穏やかな雰囲気で行われ、ジャーナリストが自分の仕事をしただけで罪に問われるのなら、アメリカ合衆国に「言論の自由」はひとかけらもないと世界は知るだろう。




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