第1話
文字数 832文字
春の賛歌
ウグイス が鳴き始めた
早朝 寝床で
もしかしたらと思ったが
本当にそうだった
そう この声だ
まだ微かだが
何という澄んだ声だろう
また 今年も忘れずに
律儀にやってきてくれたのだ
まさに春を呼ぶ鳥だ
東京ではもう
桜が散り始めているようだが
ここは同じ南関東で
海も近いのだが桜は遅い
ウグイスは私たちのために
桜を呼び 春を呼び 幸を呼ぶ
これから日に日に伸びやかに
高らかにこの地に響き渡るであろう
ソプラノは確かに私たちに幸をもたらす
一羽のほんの小さな鳥がその歌で
町ぜんたいを幸せに包むというのは
何というすばらしいことだろう
小さな小さな偉大な音楽家
今から彼女が披露してくれる
春の町に降り注ぐように溢れかえる
いのちの賛歌を楽しみにしている
まだ一度も見たこともない
その姿を想像しながら
透き通る春風のように
付録 ファンレターさまの紹介と私のコメント
爽やかで美しく綴られた詩を読ませて頂きました。心に透き通った春風が吹きました。鶯の遠くまで響き渡り、こだまする声は何とも心地良いものです。毎年、早春の空にまだ不馴れで危なっかしい、ヨチヨチ歩きの子のような初鳴きが聴こえると、ポッと心が明るくなります。今年もまたこの季節が巡ってきた、やって来てくれてありがとう。鶯の姿は見えないけれど、確かにここにいるよと春から夏の始めにかけて、命の賛歌を囀ずってくれます。小さな体の何処からこんなにも遠くまで響き渡る声が出せるのでしょう。春のホイッスルを楽しみにながら、自分のペースで頑張ろうと思いました。
お便り、ありがとうございます。桜は散り始めましたが今日は昨日と一変してとても寒く風も強い上にたった今、冷たい雨も降ってきました。三寒四温、このようにして春は来るのですね。そのせいか、今日はあまり鶯の歌も聞こえて来ません。春の名歌手である彼女もさすがに今日は身を縮めて、葉の中でじっと寒さと雨に耐えているのかも知れません。どうか、お身体を大切に、また美しい歌を聞かせてくださいと言いたい気持ちです。
ウグイス が鳴き始めた
早朝 寝床で
もしかしたらと思ったが
本当にそうだった
そう この声だ
まだ微かだが
何という澄んだ声だろう
また 今年も忘れずに
律儀にやってきてくれたのだ
まさに春を呼ぶ鳥だ
東京ではもう
桜が散り始めているようだが
ここは同じ南関東で
海も近いのだが桜は遅い
ウグイスは私たちのために
桜を呼び 春を呼び 幸を呼ぶ
これから日に日に伸びやかに
高らかにこの地に響き渡るであろう
ソプラノは確かに私たちに幸をもたらす
一羽のほんの小さな鳥がその歌で
町ぜんたいを幸せに包むというのは
何というすばらしいことだろう
小さな小さな偉大な音楽家
今から彼女が披露してくれる
春の町に降り注ぐように溢れかえる
いのちの賛歌を楽しみにしている
まだ一度も見たこともない
その姿を想像しながら
透き通る春風のように
付録 ファンレターさまの紹介と私のコメント
爽やかで美しく綴られた詩を読ませて頂きました。心に透き通った春風が吹きました。鶯の遠くまで響き渡り、こだまする声は何とも心地良いものです。毎年、早春の空にまだ不馴れで危なっかしい、ヨチヨチ歩きの子のような初鳴きが聴こえると、ポッと心が明るくなります。今年もまたこの季節が巡ってきた、やって来てくれてありがとう。鶯の姿は見えないけれど、確かにここにいるよと春から夏の始めにかけて、命の賛歌を囀ずってくれます。小さな体の何処からこんなにも遠くまで響き渡る声が出せるのでしょう。春のホイッスルを楽しみにながら、自分のペースで頑張ろうと思いました。
お便り、ありがとうございます。桜は散り始めましたが今日は昨日と一変してとても寒く風も強い上にたった今、冷たい雨も降ってきました。三寒四温、このようにして春は来るのですね。そのせいか、今日はあまり鶯の歌も聞こえて来ません。春の名歌手である彼女もさすがに今日は身を縮めて、葉の中でじっと寒さと雨に耐えているのかも知れません。どうか、お身体を大切に、また美しい歌を聞かせてくださいと言いたい気持ちです。