ハーゲンダッツが好きな人は味覚障害なのか?

文字数 1,354文字

お題

ハーゲンダッツとスーパーカップ、どちらが優れているのか討論を行う

スーパーカップのほうが優れてるな
ああ、スーパーカップのほうが優れているぜ
スーパーカップ一択ですね
ハーゲンダッツを食っている人の気持ちが全く分かりませんね
スーパーカップのほうが安いし美味しいよね、他の会社とのコラボもやってるし、企業努力もいっぱいしてる、スーパーカップのほうがいいよね
あー、これは、全会一致ですね、全員同じ意見じゃ話合いにならないですね
すまん、俺アイスよりチョコレートのほうが好きだ、基本情報がなにもないのでハーゲンダッツを弁護できない、弁護放棄で
仕方がない、じゃあ私がハーゲンダッツの弁護をするわ
場の空気を読むためにあえて弱者を救済する、人間の鏡だな

同時に、自分に嘘をつく人間の屑だな

ハーゲンダッツは値段高いし味で言えばスーパーカップのほうが味わいやすくて素晴らしいと思うわ

でも、ハーゲンダッツは高級感が売り、特別な日に味わうことができれば素晴らしい一日の締めくくりにできる

どう、素敵じゃない?

確かに、アイスに命を懸けていればハーゲンダッツは美味しいかもしれませんね
高級感を否定するなら誰もテレビなんて観ないし、ネットも見ない

高級感と言うステータスは無視できないね

現にyoutubeはプレミアム会員と言う特別そうな制度を設けてそれでお金を稼いでいるし

そう、ハーゲンダッツが保有する唯一のメリットは高級感よ
高級感に釣られて購入する購買層が単に頭悪いだけじゃないか?
まあ、人間はそこまで頭よくないからな

高級感に釣られて購入する、というのもなくはない

確かに高級感と言うステータスはあるよな

で、高級感以外にメリットあるのかな?
……
わかったわ

ハーゲンダッツが微妙であることは認めましょう

じゃあ、どうしてハーゲンダッツは市場に残っているのかしら?

市場に残って売れ続けている、これがハーゲンダッツの存在を否定できない証拠よ

というか、お菓子を食べるという行為が贅沢行為ですからね

贅沢を極めるという意味でハーゲンダッツもありかもしれませんね

うーん、コスパと言う概念からは導き出せない存在理由がありそうだな
高級感かー

確かに快楽を得るためにお菓子を食べるわけだから、そう言う考えもあるね

あ、考えというか感想かな、これって

いいや、快楽を得るなら安くてお手軽なほうがいいだろ
手間暇をかけないと味わえない快感がありますからね

ハーゲンダッツで感じる味わいとスーパーカップの味は別物なんですね

うーん、でも、たくさんの人がハーゲンダッツを買う世界になったら、ハーゲンダッツが標準の世界に相対的になるわよね

だから、ハーゲンダッツの存在価値としては、特別な存在であり続けて、少数の人の贅沢を満たすために存在する、という地位を手放すわけにはいかない

じゃあ、ここでは多くの人から支持を得られない、ことによってハーゲンダッツの価値が担保される、そう言う話でいいか?
そうね、都会と田舎どっちに住みたいか、という議論で田舎が勝ち続けたら、人が田舎に流れ込んで田舎が都会になるから、田舎は負け続けたほうが得、という話と重なるわね
面白い理屈だな

で、本人はハーゲンダッツとスーパーカップ、どっちのほうが優れていると思う?

普段行くスーパーにそもそもハーゲンダッツが売られていない!
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

背景色
  • 生成り
  • 水色