第1話 はじめに

文字数 670文字

 10年ほど前、「婚活時代」という新書がベストセラーになり 「婚活」という言葉が世間を賑わせ、あっという間に一般化した。
 それを受け、「離活」という言葉を作ってNHKで「コンカツ・リカツ」というドラマが制作された。婚活があるのだから離活もあって当然だ。アラフォー女性の結婚と離婚をテーマにしたドラマである。2021年の5月現在では、「リコカツ」というドラマがTBSで放映されているのだそうだ。しかし、どちらもあまり耳にしないのはやはりネガティブだからだろうか。そもそも「リカツ」があまり浸透していないから「リコカツ」ができたのだろう。
 まぁ、それはいいとして、何を隠そう、NHKドラマの「コンカツ・リカツ」の「離活」の元ネタは、私の離婚劇である。
 頭のおかしなババアの妄想ではない。本当だ。
 このお話は、そんな私の離婚にまつわるノン・フィクションだ。
 そして、正直に白状すると、私が裁判所でやらかした様々なことは、ドラマの中でさえ、リアリティに欠けるという理由で大幅に手を入れられている。
 実体験なのにリアリティに欠けるとはどういうことなのかと声を大にして言いたいが、フィクションだからこそ細かいディティールに拘るのがエンタメの世界というものではある。
 要するに、そんな奴いねえよということなのだろう。
 そもそも共感しにくいらしい。
 自分で言うのもなんだが、そのぐらい私はいかれている。
 そんな女だから夫に捨てられるのだと、実際、リアルに何人かにいただいた。
 つまりまぁ、ご不快に思われる方も多々あるとは思いますので、その点ご了承願いたい。

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