おんなの朝

文字数 792文字

朝霞クミとついにデートすることに成功。
彼女とは恋ちゃんの傷の治癒の話を主にしていた。
複数の配信アプリで配信してるからなのか、上手く収益を上げているクミ。

オレは4人の同居人と遊んでいるからか、最近はあまり配信ができてない。
『30分だけ』とかかまってちゃんなタイトルで、配信をよくやったりはしてる。

「ねえ、ようやく私とデートできたね」
「クミちゃんのおかげで色狂いな女と吹っ切れられて幸せだよ」
その時ボウガンの矢が電柱に刺さった。
すかさず飛んできた方向へ、クミが駆け出す。
俊足の持ち主で、数分後に何かを言い合う声が聞こえ
やがてクミが連れてきた女性に驚愕をした。

お、お前は…
「ユミカじゃないか!」
「私の元をいきなりバックレて、ふふ、4人の女の子と仲良しエッチかぁ。
いいご身分だこと。クミとやらも何?
何なの?  私の彼を寝取るとはいい度胸ね。恋とかいうふしだらボディ女を矢で撃ち殺すつもりだったのに。あともう少しだったのに!」

激しく声を荒らげ、一気にまくし立てるユミカ。
「もう、お縄に付こうか」
「クミ、アンタを許さない。あなたさえいなければ
こんなことには。私が性欲を晴らせない苛立ちを殺人や嫌がらせに昇華させないで済んだのに」
「ふぅん。ずいぶんと身勝手な愛なようで」

修羅場に発展しそうであった。

オレは黙ってユミカに素早く近付くと、関節技を決めたり寝技を決め、彼女のHPを削った。
呼び寄せた警察官にユミカを引き渡し、一件落着。

気を取り直してクミとデートと行きたいが、すっかりムードはぶち壊しでみんなに報告しに戻ることに。
「ついに犯人捕まったんだ…」
「いつか私も教われそうで怖かった」
「恋を困らせたやべーやつを確保できたようで、よかった」

3人は安心した様子な反応をした。
オレはというと、ユミカをここまで狂わせる前に何かしら話をするべきだったかと少し後悔していた。

夕食の麻婆豆腐の味はわからなかった。
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登場人物紹介

山田電卓。

クズ男。

ありとあらゆる女性配信者を食い散らかし、

性的搾取を行う。

モラハラ気質は父から受け継いでしまった。

花澄(配信者での名義)。

本名は花菜。

A型のおとめ座。

何度も自分を捨て浮気し続ける山田を

捨てきれない。

君矢ユミカ。

O型のおうし座。

住所特定され攻撃され続ける主人公を手厚く保護する。

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