フリーマーケット

[学園・青春]

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「進路って、金や地位だけで選ぶと長続きしないと思うんだ。
 嫌なことをしろといわれたら、いくらお金を積まれてもいやだろう。
 だけど、好きなことは、あきることなくつづけるよね。
 自分でできるとわかっていることは、無理にしようとは思わないけど、やればなんとなくできてしまうから、無理してしようとは思わない」
 たしかにそうだ。田村さんのいうとおりだ。私は納得した。

「浩子は明るい性格だ。誰からも好かれるよね。ファミレスのバイトで客からもスタッフからも好かれてるのが、見てるとよくわかる。
 だけど、無理して好かれようとしてるんじゃないよね。他人とうまく接することができるから、あえて自分から接しようとせず、自然体のままだ。
 そういうのが仕事につながると思うんだ」
 田村さんはテーブルのグラスに手を伸ばしている。田村さんの母がいれたアイスコーヒーだ。

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小説情報

フリーマーケット

牧太 十里  makitajuuri

執筆状況
完結
エピソード
5話
種類
一般小説
ジャンル
学園・青春
タグ
進路, 趣味, 自然体, 希望職種, 職業適性
総文字数
8,154文字
公開日
2021年07月29日 10:28
最終更新日
2023年01月09日 11:27
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