神様はあくまのことが大好きで、あたたかい体温を持つ温厚神《おんこうがみ》と冷たい体温を持つ冷徹神《れいてつかみ》に分かれた。温厚神は、人の心を知って共感することができる。けど冷徹神はそれを知らない。だからお互いはぶつかり合って、今じゃ落ち着いた。

そして現代、ある水神が武神になることに憧れて修練を受け続けた。
だが、生憎その目標は達成できず彼女は絶望する。
そんなとき、ある赤ん坊が彼女の神社に捨てられる。