別れることに決めた
「あなたとは、もう付き合えないの!」
と学園のマドンナ西園清花に言われた少年、一貝駛馬。
しかし、彼女とは付き合っていない。
「ただの幼なじみにもどりましょ!」
「いや、幼なじみでもねーよ!」
無茶苦茶なことを言う。彼女。そして突如、学園の生徒を襲い始める。
攻撃を全て防ぎ、能力を使って山奥に移動した一貝。彼は能力を悪用する者を成敗してきたヒーローだった。
そして、西園も能力者だった。彼女は記憶を改変する能力を使い、一貝を洗脳しようとした。そのためには近づく必要があったが、戦闘慣れしてる彼にはそう簡単にはいかなかったので、無茶苦茶なアプローチをしたのだ。
だが、彼は完全に洗脳しきれてなかった。すかさずワープで移動され、さらに空間どころか時間をワープさせられて夜の山奥に連れてかれる。
ここには獣は出ず、近くに駅があるから始発で帰れ。これがお仕置きだと、彼は言った。
能力者だったからか、一貝だけには記憶改変が効かなかったのだが、だからこそ惚れて自分ものにしたかったのに――それができず泣き叫ぶ西園。
「きみとは別れることに決めた」
まだ、付き合ってもないけどさ。と、それ以降彼の声はしなかった。(了)
目次
完結 全1話
2022年10月31日 21:18 更新
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小説情報
別れることに決めた
- 執筆状況
- 完結
- エピソード
- 1話
- 種類
- 一般小説
- ジャンル
- 現代アクション
- タグ
- 【三題噺その四】, ヒーロー, 幼馴染, 始発
- 総文字数
- 1,996文字
- 公開日
- 2022年10月31日 21:18
- 最終更新日
- 2022年10月31日 21:18
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