セリフ詳細

「さきに前線へ来て悪戦苦闘を続けておられたわが呉王の甥君(おいぎみ)たる孫桓(そんかん)は、先頃から夷陵(いりょう)の城に取り籠められ、内に兵糧なく、外は蜀兵に遮断されておる。いま大都督の幸いにこれに臨まれた上は、一日もはやく妙計をめぐらして、まず孫桓を救い出し、もって呉王のお旨を安め奉り、あわせてわれらの士気を昂揚されたい。――借問(しゃもん)す、大都督には、かかる大計をお持ちなりや」

作品タイトル:三国志

エピソード名:第155話、夷陵の戦い

作者名:畑山  hatakeyama

126|歴史|完結|156話|1,238,935文字

三国志

244,874 views

青空文庫より、吉川英治、三国志をチャットノベル化
幾分、内容文章を変えています。