セリフ詳細

「――それにしても、手ぶらで兵隊の中へ加えておくんなせえといってでるのも智慧がなさ過ぎる。何か(ひと)手柄たててそれを土産に家臣に加えてくれといえば待遇もいいだろう。――よかろう。やろうというわけで、一昨日(おととい)の晩から、牛渚(ぎゅうしょ)(とりで)の裏山へ嶮岨(けんそ)をよじて(もぐ)りこみ、きょうの戦で、城内の兵があらかた出たお留守へ飛びこみ、中から火をつけてきた次第なんで……。へい。どんなもんでしょうか御大将。ひとつ、あっしどもを、旗下に加えて使っておくんなさいませんか」

作品タイトル:三国志

エピソード名:第50話、孫策と太史慈

作者名:畑山  hatakeyama

126|歴史|完結|156話|1,238,935文字

三国志

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青空文庫より、吉川英治、三国志をチャットノベル化
幾分、内容文章を変えています。