セリフ詳細

「皇叔。この頃、寄手のていをうかがってみますと、蜀兵も、この涪城を出ぬお味方に攻めあぐね、みな長陣に倦み飽いて、惰気(だき)満々のていたらくです。――これへ孔明の援軍が来れば、たちまち敵も士気をふるい陣容を正しましょう。むなしく援軍の到着を待つのみでなく、彼の(きょ)(みだ)れを衝いて、一勝を制しておくことは、大いに成都(せいと)の入城を早めることになろうと存じますが」

作品タイトル:三国志

エピソード名:第126話、忠魂碑

作者名:畑山  hatakeyama

126|歴史|完結|156話|1,238,935文字

三国志

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青空文庫より、吉川英治、三国志をチャットノベル化
幾分、内容文章を変えています。