セリフ詳細

「由来、先生はご謙遜にすぎる。どうかそういわないで胸襟(きょうきん)をおひらき下さい。――先頃、この魯粛を伴うて、暗夜、ひそかに江をさかのぼり、北岸の敵陣をうかがいみるに、水陸の聯鎖(れんさ)も完く、兵船の配列、水寨(すいさい)の構築など、実に法度(はっと)によく(かな)っている。あれでは容易に近づき難い――と、以来、破陣の工夫に他念なき次第ですが、まだ確信を得ることができないのです」

作品タイトル:三国志

エピソード名:第99話、苦肉の計

作者名:畑山  hatakeyama

126|歴史|完結|156話|1,238,935文字

三国志

244,874 views

青空文庫より、吉川英治、三国志をチャットノベル化
幾分、内容文章を変えています。