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「わしの見るところでは、呂布も董卓も、共に色に溺れ酒に耽(ふけ)る荒淫(こういん)の性(たち)だ。――おまえを見て心を動かさないはずはない。呂布の上に董卓あり、董卓の側に呂布のついているうちは、到底、彼らを亡ぼすことは難(むずか)しい。まずそうして、二人を割(さ)き、二人を争わせることが、彼らを滅亡へひき入れる第一の策だが……貂蝉、おまえはその体を犠牲(いけにえ)にささげてくれるか」
作品タイトル:三国志
エピソード名:第36話、貂蝉
作者名:畑山 hatakeyama
★111|歴史|完結|156話|1,238,935文字
三国志
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青空文庫より、吉川英治、三国志をチャットノベル化 幾分、内容文章を変えています。