セリフ詳細

「君、知り給わずや。当時劉備といえば、曹操だも恐るる人物。寛仁よく人を()ずけ、左右に鳳龍(ほうりゅう)二軍師あり、幕下に関羽、張飛、趙雲の(ともがら)あり、もしこれを蜀に迎え入れたら、人心たちまち彼にあらんも知らず。国に二人の(あるじ)なし。累卵(るいらん)の危機を招くは必然でしょう。――それに張松は魏に使いしながら、帰途は荊州をまわって来たという取沙汰もある。ご賢慮をめぐらし給え」

作品タイトル:三国志

エピソード名:第118話、劉璋の決断、劉備の決断

作者名:畑山  hatakeyama

111|歴史|完結|156話|1,238,935文字

三国志

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青空文庫より、吉川英治、三国志をチャットノベル化
幾分、内容文章を変えています。