セリフ詳細

「僭越ですが、私は、楚国(そこく)の始めを憶いおこします。楚ははじめ、荊山(けいざん)のほとり、百里に足らない土地を領し、実に微々(びび)たるものでしたが、賢能の士が集まって、ついに九百余年の(もと)をひらきました。――いまわが呉は、孫将軍が、父兄の業をうけて、ここに三代、地は六郡の衆を兼ね、兵は精にし、(ろう)豊山(ほうざん)()(あかがね)となし、海を煮て塩となす。(たみ)(らん)を思わず、武士は勁勇(けいゆう)、むかうところ敵なしです」

作品タイトル:三国志

エピソード名:第87話、江夏

作者名:畑山  hatakeyama

126|歴史|完結|156話|1,238,935文字

三国志

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青空文庫より、吉川英治、三国志をチャットノベル化
幾分、内容文章を変えています。