セリフ詳細

「これは思いもよらぬおことばです。(いにしえ)から兄をおいて弟を立て、宗家の安泰を得たためしはありますまい。これを行えば乱兆(らんちょう)たちまち河北の全土に起って、人民の安からぬ思いをするは火をみるよりもあきらかです。しかもいま一方には、曹操の()まざる侵略のあるものを。……どうか、家政を(みだ)し給わず、一意、国防にお心を傾け給わるよう、痛涙、ご諫言申しあげまする」

作品タイトル:三国志

エピソード名:第78話、袁紹の死

作者名:畑山  hatakeyama

126|歴史|完結|156話|1,238,935文字

三国志

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青空文庫より、吉川英治、三国志をチャットノベル化
幾分、内容文章を変えています。