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「ばかをいい給え。それは時代による。あの頃は、秦(しん)の世が乱れて項羽のような、がさつなものの私議暴論が横行して、天下に定まれる君主もなかった時勢だろ、ゆえに高祖は、讐(あだ)ある者でも、降参すれば、手なずけて用うことに腐心したのである。また、秦の乱世のそれと、今日の黄賊とは、その質がちがう。生きる利なく、窮地に墜ちたがゆえに、降を乞うてきた賊を、愍(あわ)れみをかけて、救けなどしたら、それはかえって寇(あだ)を長じさせ、世道人心に、悪業を奨励するようなものではないか。この際、断じて、賊の根を絶たねばいかん」
作品タイトル:三国志
エピソード名:第15話、孫堅参上
作者名:畑山 hatakeyama
★126|歴史|完結|156話|1,238,935文字
三国志
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青空文庫より、吉川英治、三国志をチャットノベル化 幾分、内容文章を変えています。