セリフ詳細

「まさにその通りです。けれどそれはもっぱら劉表の壮年時代の定評で、晩年、気は老い、身に病の多くなるにつれ、彼の長所は、彼の短所となり、優柔不断、外に大志なく、内に衰え、虚に乗じて、閨門のあらそいをめぐり、嫡子(ちゃくし)庶子(しょし)のあいだに暗闘があるなど、――ようやく亡兆のおおい得ないものが見えだしました。討つなら今です」

作品タイトル:三国志

エピソード名:第87話、江夏

作者名:畑山  hatakeyama

126|歴史|完結|156話|1,238,935文字

三国志

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青空文庫より、吉川英治、三国志をチャットノベル化
幾分、内容文章を変えています。