セリフ詳細

「諫言をすすめて、主君に容れられず、政務に忠ならんとして、朋人に(ざん)せられ、職を退いて、野に流れ住むこと三年になるが、何とて、故主の恩を忘れ得ましょうや。いま国亡んで、嫡子の御首を市に見、()くまいとしても、哭かずにはいられません。――もしこの上、あの(こうべ)を私に賜わり、(あつ)く葬ることをお許し下さるなら、身の一命はおろか、三族を罪せられようとも、お恨みはつかまつりません」

作品タイトル:三国志

エピソード名:第80話、河北の忠臣

作者名:畑山  hatakeyama

126|歴史|完結|156話|1,238,935文字

三国志

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青空文庫より、吉川英治、三国志をチャットノベル化
幾分、内容文章を変えています。