セリフ詳細

「孝に眼をあけているつもりでも、忠には盲目(めしい)。そちの修業は片目とみゆる。いま劉備さまは、帝室の(ちゅう)たり、英才すぐれておわすのみか、民みなお慕い申しあげておる。そのような君に召しつかわれ、そちの大幸、母も誉れぞと、ひそかに忠義を祈っていたものを……。いや、むしろこれでよかったのかもしれない。このような策に引っかかるような半端者は劉備さまのもとにいない方が、かえって良かったのかも知れないのう」

作品タイトル:三国志

エピソード名:第85話、徐庶

作者名:畑山  hatakeyama

111|歴史|完結|156話|1,238,935文字

三国志

233,561 views

青空文庫より、吉川英治、三国志をチャットノベル化
幾分、内容文章を変えています。