セリフ詳細

「雲長――いつも話の上でばかり語っていたことだが、俺たちの夢がどうやらだんだん夢ではなく、現実になってきたらしいぞ。実はきょう、前からも心がけていたが――かねて尊公にもはなしていた劉備(りゅうび)という(おとこ)――それに偶然市で出会ったのだ。突っこんだ話をしてみたところ、果たして、ただの百姓ではなく、漢室の宗族(そうぞく)景帝の裔孫(えいそん)ということが分った。しかも英邁(えいまい)な青年だ。さあ、これから楼桑村の彼の家を訪れよう。雲長、支度はそれでよいか」

作品タイトル:三国志

エピソード名:第8話、童学草舎の関羽

作者名:畑山  hatakeyama

111|歴史|完結|156話|1,238,935文字

三国志

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青空文庫より、吉川英治、三国志をチャットノベル化
幾分、内容文章を変えています。