セリフ詳細

「思い合せれば、皖城(かんじょう)の勝ち(いくさ)が、すでに今日の敗因を(かも)していたものです。部下の端までが、あまりに勝ちに(おご)って、敵を甘く見くびり過ぎた結果でしょう。わけてこの際、君には、よいご教訓となったことと思われます。御身すなわち呉の万民の主たることを、くれぐれお心に、ご銘記あるようおねがいします。今日、お体だけでも無事だったのは、まったく天地神明のご加護というもの。むしろ歓ぶべきことと存じます」

作品タイトル:三国志

エピソード名:第133話、合淝の戦い

作者名:畑山  hatakeyama

126|歴史|完結|156話|1,238,935文字

三国志

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青空文庫より、吉川英治、三国志をチャットノベル化
幾分、内容文章を変えています。